宝塚歌劇団の劇団員の女性が死亡した問題で、歌劇団や運営元の阪急電鉄、親会社の阪急阪神ホールディングス(HD)の対応に批判が集まっている。上級生らによるハラスメントの有無が焦点となっているが、歌劇団幹部が11月の記者会見で「証拠を見せていただきたい」と発言し、遺族側の反発を招いたのが象徴的だ。
一連の対応に危機管理コミュニケーション専門家で東北大特任教授の増沢隆太さんは「歌劇団と阪急側は三つのタイミングで失敗を犯している」と指摘する。どうすればよかったのだろう。
遺族の元に駆け付けず 初動の失敗
一つ目の失敗として挙げるのは初動対応だ。2023年9月30日に女性が亡くなり、歌劇団は10月7日、大江橋法律事務所(大阪市北区)に調査を委託したことを公表した。
この1週間の対応について、増沢さんは「劇団員の命が失われたのだから、すぐに責任者が遺族の元に駆けつけるべきだった。その時点では責任を認めることはできなくても、行動すること自体が重要だ」と説明する。
誠意を見せるどころか、不用意な発言もあった。…
からの記事と詳細 ( 「証拠を見せていただきたい」 宝塚歌劇団と阪急が重ねた三つのミス - 毎日新聞 )
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