中山直樹
九州大学跡地などの土地区画整理事業に関する情報を知人に漏らしたとして、地方公務員法違反などの罪に問われた元福岡市役所職員、野中俊秀被告(34)の初公判が6日、福岡地裁であった。野中被告は「(情報が書かれた書面が)盗まれた可能性がある」などとして起訴内容を一部否認した。
野中被告の弁護人は、関係証拠は全て違法に収集されたものだとして、無罪を主張した。
起訴状などによると、野中被告は、九大箱崎キャンパス跡地や貝塚駅周辺の土地区画整理事業を市職員として担当していた2022年2~3月、事業の対象地区内にある私有地の地権者の氏名や連絡先などが書かれた書面を知人に手渡したり、スマホを使ってデータで送信したりしたとされる。
検察側は冒頭陳述で「被告は地権者から土地を買い取り、市に転売して金を稼ごうと考えていた」と指摘。知人に市が管理する地権者の個人情報を共有し、営業活動への協力を依頼したと主張した。
弁護側は、野中被告が取り調べの最中に警察官から暴行を受けたことや、「黙っていることはできない」と脅された、などとして、証拠の違法性を訴えた。(中山直樹)
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