【ブリュッセル=酒井圭吾】ウクライナを侵略しているロシアによる戦争犯罪の証拠の収集と分析を行う国際機関「ウクライナに対する侵略罪訴追のための国際センター」(ICPA)が3日、オランダ・ハーグに設置された。将来的にロシアを侵略犯罪で裁く特別法廷の母体となることを想定し、欧州連合(EU)が設置を主導した。
センターには、ポーランドとバルト3国、スロバキア、ルーマニアの検察官約20人が常駐する。ハーグが拠点の国際刑事裁判所(ICC)の支援も受け、ロシアの戦争犯罪をデータベース化する。EUは当初の支援金として830万ユーロ(約13億円)を拠出する。
ICCに非加盟のロシアを侵略犯罪で裁くのは難しく、EUとウクライナは侵略罪に特化した特別法廷の設置を目指している。設置には課題が多く、まずは証拠保全の組織としてICPAを発足させた。証拠は個人の戦争犯罪を裁くためにも活用される。
EUの執行機関・欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長はツイッターに「ICPAはロシアの責任を確実に追及する重要な役割を担う。侵略犯罪を裁く法廷への最初の一歩だ」と声明を出した。
からの記事と詳細 ( ロシアの戦犯特別法廷を想定、ハーグに証拠収集・分析行う国際センター開設 - 読売新聞オンライン )
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