野尻湖(信濃町)の第23次発掘調査が3月18日から27日まで行われる。新型コロナウイルスの流行で延期が続き、5年ぶり。まだ日本列島に人類がいないとされてきた時代の地層から、人がいた証拠を見つけることが調査の主眼。今回から日帰りも可能にして、参加の裾野を広げる方針だ。
発掘調査は1962(昭和37)年に開始。湖の水位が下がる冬、研究者や有志、学生らによる「野尻湖発掘調査団」が隔年で続けてきたが、新型コロナで2020年は中止となり、延期が続いていた。
今回は、人類がユーラシア大陸から渡ってきたとされる3万6千~3万8千年前より以前の地層から、狩猟後に動物を解体した「キルサイト」があったことを示す証拠を探す。湖底にはその可能性がある場所があり、野尻湖ナウマンゾウ博物館(信濃町)の近藤洋一館長は「今回はこれまで発掘が行われていない場所。世紀の発見に立ち会えるかもしれない」と期待する。
前回まで参加者は同じ宿舎で寝泊まりしてきたが、今回は通ったり自由に宿泊先を選んだりできる。その日の発掘成果をまとめる夜の会合も夕方に前倒しする。
「野尻湖友の会」に入会し、原則3日以上の参加が必要。参加費5千円(小学生から大学生2500円、乳幼児千円)。申し込みは1月31日まで。問い合わせは同館(電話026・258・2090)へ。
からの記事と詳細 ( 見つけたいのは…人類がいた証拠 ナウマンゾウの野尻湖、発掘の ... - 信濃毎日新聞デジタル )
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