岡山南署で証拠品として保管していた現金約300万円を盗んだとして、窃盗などの罪に問われた同署元巡査長松岡和寛被告(32)=広島県福山市=に岡山地裁は12日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。
本村暁宏裁判官は判決理由で、ギャンブルに依存して金に困り、警察官という立場を利用しており悪質と指摘。「被害は多額で、警察への信頼をおとしめた」と非難した。一方、被害を弁償していることなどを考慮し執行猶予を付けた。
判決によると昨年7~10月、保管庫の現金299万6千円を10回にわたり盗んだ他、5月には管理人だった警察官舎の口座から2回にわたって計7万5千円を引き出し着服するなどした。
岡山県警は今年4月、松岡被告を懲戒免職処分とした。
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