元神奈川県警捜査1課長の鳴海達之氏が3日、フジテレビ系「めざまし8」(月~金曜午前8時)に出演。栃木・那須で夫婦の焼損した遺体が見つかった事件でこれまで男4人が逮捕された件について、周到に計画されているものの「証拠を残しすぎ」と犯行のずさんさを指摘した。

MCの俳優谷原章介(51)が「犯行の行為自体はすごくずさん。一連の流れは計画性も感じる」と話した。鳴海氏は「犯行までに殺害された夫婦の行動確認をしなければならない。生活パターンを把握してから、いつごろやろうか、と計画を進めていくはず」と推察し「誰か協力者がいて、いろんな情報を流してくれるんであれば、事前に準備はできるんでしょうけれども、そうじゃなければ自分たちでやるしかない」と綿密な計画を誰が立てたのかという疑問は残ると話した。

殺害された夫婦の血痕が都内の空き家から発見されていて、洗剤で血痕を消そうとするなどの行為も確認されている。鳴海氏は「血痕が残っていたというのは、かなり大きな証拠になる。ちょっと証拠を残しすぎですよね」と話した。

実行役とみられる職業不詳姜光紀容疑者(20)と元俳優若山耀人容疑者(20)は4月15日夜、仲介役とみられる建設業平山綾拳容疑者(25)と品川区内のコンビニで合流。平山容疑者の車に乗り、16日午前0時ごろに都内の空き家で夫婦と接触した疑いがある。その後、夫婦を車に乗せて栃木に向かったとみられる。空き家からは血痕が見つかっており、捜査本部が鑑定している。

また、指示役とみられる職業不詳佐々木光容疑者(28)に似た人物が、夫婦が暴行されたとみられる時間帯、現場となった疑いのある空き家付近にいたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。防犯カメラの映像で判明した。