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Monday, February 26, 2024

ユーロ圏インフレ率、低下続くが2%回復の証拠が必要-ラガルド総裁 - ブルームバーグ

欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、ユーロ圏のインフレ率低下は続くだろうが、目標値に戻りつつあるといういっそうの証拠を政策委員会は必要としていると語った。

  ラガルド総裁は26日にストラスブールの欧州議会で、賃金上昇圧力は依然強いと指摘。今後数四半期の物価動向では、賃金がますます重要な要因になる公算が大きいとの見解をあらためて示した。

  ECBの2022年年次報告に関する欧州議会本会議で、「現在のディスインフレプロセスは継続すると見込まれるが、それが2%目標の持続的な達成につながるという確信を政策委員会は必要としている」とラガルド氏は論じた。

Euro-Area Inflation Is Slowing Down

Source: Eurostat, Bloomberg survey of economists

  ECBは次回の政策判断発表を2週間足らず後に控え、政策委員会メンバーはあと3日で金融政策に関する発言を禁じられる期間に入る。委員会内では早期利下げを支持する声も一部にあるが、6月ごろを利下げ開始の最適な時期とする意見にまとまりつつある。

  ユーロ圏の物価上昇圧力は米国よりも緩和が急だ。このため短期金融市場は7月に行動する米国よりも1カ月早く、ECBが利下げに踏み切るとみている。

  ラガルド氏は欧州経済について、「底打ちの兆しがますます増え、一部の先行指標は年後半の改善を示唆している」と述べた。

原題: Lagarde Sees More Disinflation But Seeks Proof of Return to 2%(抜粋)

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