県内で特殊詐欺の被害が相次ぐ中、警察が事件で押収した他人名義のキャッシュカードなどの証拠品を公開して、いっそうの注意を呼びかけています。
県警察本部によりますと、県内ではことし７月ごろから年金の払い戻しなどをかたる還付金詐欺が多発していて、警察への相談が相次いでいるということです。
こうした中、出雲警察署は還付金詐欺の疑いで逮捕した出し子やその指示役、それに回収役の３人の自宅などを捜索した際に押収した証拠品、１６１種類、１８１点の一部を公開しました。
この中には、お金を引き出すための他人名義のキャッシュカードや、ＡＴＭに行く際に変装するための衣服や帽子が含まれています。
また出し子に指示を出す際に使用したとみられるスマートフォンや、指示を受けるためのヘッドホン、それにホテルで泊まった際の偽名を使った宿泊台帳なども公開されました。
出雲警察署の高橋一徳副署長は「複数の人物がかかわり犯行用具の準備が周到で手口は悪質で巧妙化しています。犯罪グループに絶対に加担せず、年金や保険料の払い戻しの電話がかかってきてもいったん切って家族や警察に相談してほしいです」と注意を呼びかけています。
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