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Sunday, July 9, 2023

戦後のNHK映像を軍艦島強制連行の証拠とする韓国対応が焦点 - 産経ニュース

長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)

長崎市の端島炭坑(通称・軍艦島)を取り上げたNHK番組「緑なき島」の映像を韓国側が事実と異なる形で反日宣伝に使い続けてきた。韓国メディアは戦時中の「朝鮮人強制連行」の「証拠」として利用してきたが、NHKは先月の自民党会合で映像は戦後の撮影だと明らかにした。そもそも元島民らは軍艦島の映像ではないと証言している。日韓関係が改善基調にある中、韓国側の対応が問われている。

「元島民の尊厳傷つけられた」

「韓国人が軍艦島は地獄島だと信じ切る要因になっている。国益を害し、元島民の尊厳も傷つけられた」

端島の元島民、中村陽一氏(85)は9日、産経新聞の取材にこう語った。

NHKが昭和30年に放送した番組「緑なき島」にはキャップランプを装着した制服姿の作業員らが炭坑に向かうシーンが映っている。一方、坑内とされる映像に登場する作業員はふんどし姿でキャップランプをつけていない。坑道も狭く、はって作業するなど数多くの点で端島炭坑の実態と異なると元島民らが訴えている。

韓国メディアは坑内映像を、軍艦島で朝鮮半島出身者に過酷な戦時労働を強いた証拠として引用してきた。韓国の公共放送KBSの番組「地獄の島 軍艦島」(2010年8月放送)、韓国MBCテレビの番組「軍艦島そして安倍の歴史戦争」(17年7月放送)などで確認されている。釜山の国立日帝強制動員歴史館でも上映された。

韓国KBSに事実確認

この映像について、NHK幹部が6月19日、自民党の外交部会などの合同会議で説明した。「端島炭坑以外のものであるとの結論には至らなかった」とする従来の主張を崩さなかったが、撮影フィルムは戦後10年たった昭和30年製だと明らかにした。

NHKは2010年6月、「緑なき島」の映像をKBSに対しては有償で提供した。MBCなどに映像の使用が広まった経緯は不明だ。NHKは6月28日、産経新聞の取材に「KBSに対し、歴史館やMBCに映像を提供していないかの事実確認と、目的外使用や外部提供しないよう徹底を求める申し入れを行っている」と回答した。事実確認などを巡るKBS側の対応については回答を「控える」としたが、関係者によるとKBSは「歴史館やMBCに映像提供した記録はない」と主張したという。

政府式典でも映像を利用

KBSは昨年3月1日、日本統治時代に起きた「三・一独立運動」を記念するソウルでの政府式典を中継した際も映像を用いている。式典で文在寅(ムン・ジェイン)大統領(当時)は、日本に対し「歴史を直視しなければならない」と呼びかけた。

NHK関係者によれば、KBS側は映像の使用を打診した当時、「日韓関係の改善に資するため」と語っていたという。

自民の保守系議員は「誤った事実を土台に歴史を直視しろといわれても、日韓関係が不健全になるだけだ」と話した。(奥原慎平)

NHKの軍艦島映像、フィルムは戦後製

【主張】軍艦島の映像 NHKは歪曲正す放送を

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