【若狭勝弁護士が解説】今回の山川選手の書類送検には「厳重処分」ではなく「相当処分」との意見が付きました。これにより、不起訴になる公算が極めて大きいと思われます。
警察は一次的な責任を持つ捜査機関。「相当処分」としたのは捜査の結果、起訴できるだけの証拠が集まらず、犯罪の事実認定が難しいと判断したということです。この判断を検察庁の検事は尊重します。仮に検察が補充捜査をしたとしても、新たな証拠が見つかるなどしない限りは不起訴で、逮捕もあり得ません。既に女性側と示談をしている可能性もあり、その際は100%起訴はありません。
書類送検後に起訴、不起訴の処分が出るまで一般的に2~3カ月。決定は早くても6月中と思われます。不起訴となればプロ野球選手として今後もプレーをすることは十分に可能でしょう。ただ、世の中では性犯罪に対して厳しい目が向けられています。社会的責任もある一方で、不起訴の場合に球団がどこまで厳しい処分を科すのか。理屈の上では、山川選手が「不起訴なのに、これほど厳しい処分はおかしい」と球団に対して法的に異議を唱えることも可能ではあります。
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