ロシア軍によるとみられる空爆で多くの市民が犠牲になったウクライナ南東部マリウポリの劇場について、ロシア軍が解体工事を始めた。ウクライナ側は「市民殺害の証拠を隠そうとしている」とロシア側を非難している。
ロイター通信によると、24日時点で建物の約半分が重機で取り壊され、がれきの撤去作業に入っているという。2月にウクライナ侵攻を始めたロシア軍は3月、港湾都市マリウポリを包囲。3月16日には少なくとも数百人の住民が避難していた劇場を空爆し、子供を含む約300人が死亡したと伝えられた。
無差別に民間人を殺傷した攻撃については「戦争犯罪」に当たるとの指摘がある。ウクライナ側からは爆撃の状況を証明するために劇場を保存し、調査するよう求める声が出ていたが、ロシア軍は解体に着手。この動きに対し、ウクライナのトカチェンコ文化情報相は今月23日、「意図的な市民殺害の証拠を永遠に隠そうとするものだ」とソーシャルメディアに投稿して批判した。
一方、ロシアのタス通信は、今回の取り壊しは「修復が不可能な部分のみ」に限るもので、2024年末までに劇場を再建する予定だと伝えた。
ロシア国防省は3月、劇場空爆にはウクライナ内務省傘下の戦闘部隊「アゾフ大隊」が関与していると主張。ロシア軍による攻撃を否定した。【ロンドン篠田航一】
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