ソウル雑踏事故で地元区長ら逮捕 「証拠隠滅の恐れ」 - 産経ニュース

ソウルの繁華街・梨泰院で発生した事故で、現場周辺にあつまった多くの救急車両＝１０月３０日（ロイター）

【ソウル＝桜井紀雄】日本人２人を含む１５８人が死亡したソウル・梨泰院（イテウォン）の雑踏事故で、韓国警察庁の特別捜査本部は２６日、安全対策を怠ったとして、業務上過失致死傷の疑いで、現場を管轄する自治体のトップである竜山（ヨンサン）区長の朴熙英（パク・ヒヨン）容疑者と同区安全災難課長の２人を逮捕した。

裁判所が「証拠隠滅の恐れがある」などとして逮捕状の発付を認めた。捜査本部は既に地元警察の前署長ら当時の警察幹部４人を逮捕しており、事故を巡る逮捕者は６人となった。

捜査本部は、ハロウィンの人出を見越し十分な安全対策が事前に講じられていれば、惨事を未然に防げた可能性があるとみて、警察に加え、行政側の責任追及を本格化させる。朴容疑者らは事故後の対応も不適切だった疑いが持たれている。

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