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Monday, October 5, 2020

4番復帰の阪神・大山、キングタイ24号!サンズとボーア欠場…今季初の純国産打線躍ったァ~ - サンケイスポーツ

大山は五回、バックスクリーンへ勝ち越しの24号2ランを運ぶ(撮影・門井聡)

大山は五回、バックスクリーンへ勝ち越しの24号2ランを運ぶ(撮影・門井聡)【拡大】

 (セ・リーグ、阪神6-1巨人、20回戦、巨人14勝6敗、5日、甲子園)バックスクリーンへ、きれいな放物線が架かる。冷たい秋風が吹く甲子園に熱気の渦を巻き起こした。4番に返り咲いた大山が決勝アーチ。今季初の純国産打線に、主砲が火をつけた。

 「甘い球だったので、一発でいけたことはよかった。遥人(高橋)も頑張っていましたし、何とか援護したいという気持ちだった」

 1-1の五回2死一塁。高めに浮いた桜井の143キロ直球を見逃さなかった。首位だった巨人・岡本も見つめる前で、リーグトップタイの24号2ラン。さらに「ユニ・チャーム バックスクリーンホームラン賞」として賞金100万円をゲット。それでも「賞金よりも、勝てたことを素直に喜びたい」と自らの殊勲打をかみしめた。

 この日、矢野監督はサンズとボーアをスタメンから外した。S砲に代わって8月19日の巨人戦(東京ドーム)以来の4番に座った大山の決勝弾は、前日4日から6度連続で得点圏の好機を生かせていなかった拙攻の連鎖を断ち切った。主砲に導かれ、打線は13安打6得点と爆発。助っ人不在によるパワー不足を感じさせず、将も「ホームランって流れが変わる。大山には、その魅力がある。これからも期待してます」と目を細めた。

 大山は四回と七回にも左前打を放ち、今季7度目の猛打賞。3安打はすべてファーストスイングで仕留めた。以前、井上打撃コーチは「振る勇気と振らない勇気。この球は張らないという勇気も必要。それが合致したとき、他の選手には見られないような集中力を発揮する」と評した。

 際どい球に手を出さない我慢強さがあってこそ、持ち味の積極性が生きる。ひと振りで勝負を決める正確性もついてきた。頼もしく成長曲線を描く背番号3は「求めているスイングはもっと高いところにあるけど、少しずつ近づいてきている」とうなずいた。

 「自分の赤いタオルを広げてもらえている数の多さは素直にありがたいし、ファンのためにも頑張りたい」

 残り29試合。もう主砲の座は渡さない。力をくれる虎党のためにも、アーチを描き続ける。(原田遼太郎)

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