3カード連続の負け越し決まったが
希望の一発だ。3カード連続の負け越しが決まった敗戦の中、清宮が最後に魅せた。4点を追う九回2死二塁の場面で、代打で登場した。「落ち着いて（打席に）入れたかなと思います」。1ストライクから、オリックス・沢田の変化球を捉えた。打球はグングン伸び、右中間スタンドに飛び込んだ。 今季2号2ランに「（打ったのは）落ちる球ですかね。反応できた？ そうですね」と明るい表情で振り返った。プロ初本塁打を放った京セラドームで、プロ初となる代打本塁打をマークした。 勝利への執念を抱き続けていた。八回に痛恨の4失点。敗色濃厚の雰囲気にも、気持ちを切らすことなく、出番を待っていた。「どんな展開でもいける準備はしていた。それが良かったかなと思います」と胸を張った。 気分転換が、功を奏したかもしれない。プロ初盗塁を決めた翌日9日から、ユニホームのズボンを膝下付近までの、オールドスタイルに変更して臨んでいた。理由については「特にないですけど、盗塁もしたし。いつまで続くは分からないですけど」とニヤリ。ベーブ・ルースをほうふつとさせる着こなしは、様になっている。 自らを鼓舞する、弾みのアーチにしていく。今季は3年目で初の開幕1軍を勝ち取ったものの、打率・121と低迷。安打が出ない打席が続いた際には、栗山監督が「クビだろ」と活を入れたこもあった。清宮の代名詞である本塁打は、2日のソフトバンク戦（札幌ドーム）以来、8試合ぶり。「結果が良いことに越したことはない」と謙虚に前を向いた。 チームはついに最下位に並ばれた。苦しい時こそ、若手の躍動が起爆剤となり得る。「練習だったり、準備が全てかなと思う。そこを大切にやっています」。反攻の旗手には、21歳の若き大砲がふさわしい。 （中田和樹）
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July 12, 2020 at 03:53AM
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清宮プロ初の代打弾 残り100試合反撃ののろしだ（道新スポーツ） - Yahoo!ニュース
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