青森市の住宅で６１歳の女性が殺害された事件の続報です。逮捕された長男が犯行後、着ていた服を焼やした痕跡があることや、母親の財布を持ち出し捨てていたことがわかり、警察は証拠の隠滅や偽装工作を図ったものとみて捜査しています。
青森市油川の無職佐藤駿容疑者３５歳の身柄は４日午前青森地方検察庁に送られました。佐藤容疑者は５月２８日から３１日の間に、自宅で同居していた母親の淳子さん６１歳の頭をハンマーで複数回殴り殺害した疑いです。これまでの調べで佐藤容疑者は犯行後車で
母親の実家がある弘前市へ向かったことが確認されています。その後の捜査で、着ていた服を弘前市内で燃やしていたと見られる痕跡があったことがわかりました。また、佐藤容疑者が「捨てた」と供述していた母親の財布が、４日までに弘前市内の駐車場で見つかりました。中身は入っていませんでした。さらに殺害現場の居間のサイドボードの引き出しが数箇所開いた状態だったものの、中が物色された様子がなかったことも確認されました。警察は第一発見者を装い通報していた佐藤容疑者が、証拠の隠滅や別人の犯行を匂わせるような偽装工作をしていたものと見て調べています。一方凶器の
金属製のハンマーは自宅にあったもので、以前営林局に勤め、３月に亡くなった祖父が持っていたということが捜査関係者への取材で
わかりました。佐藤容疑者は５月中旬に父が病気のために亡くなったあと、母親と２人で暮らしていました。
調べに対し「親子関係が悪化していた」という趣旨の話をし、容疑を認めており、警察は２人の間に今後の生活をめぐるトラブルがあったとみて、動機などについて本格的な調べに入ります。
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June 04, 2020 at 05:33PM
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