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Friday, June 5, 2020

名張毒ぶどう酒事件で新証拠開示 懇親会出席者の供述調書 名古屋高検 - 毎日新聞 - 毎日新聞

名古屋高地裁合同庁舎=川瀬慎一朗撮影

 三重県名張市で1961年に5人が死亡した「名張毒ぶどう酒事件」で、名古屋高検が3月、毒が盛られたとされる懇親会の出席者の供述調書9通を新たに名古屋高裁に開示していたことが判明した。奥西勝・元死刑囚の弁護団が5日、明らかにした。奥西元死刑囚の自白調書と矛盾があるとして、弁護団は、現在高裁で続く第10次再審請求の異議審にも影響を与える可能性を指摘した。

 弁護団によると、検察側がこの事件の証拠を新たに開示するのは2005年の第7次再審請求の異議審以来約15年ぶりという。

 開示されたのは、三重県警作成による懇親会の同席者7人の供述調書。このうち3人の調書は事件当日、毒が盛られたとされるぶどう酒瓶の王冠の封かん紙について「巻いてあった」または「巻いてあったように思う」と供述する内容だったという。名古屋市内で記者会見した鈴木泉弁護団長は「『封かん紙はどうなったか分からない』とする奥西元死刑囚の自白と矛盾する内容」としている。

 事件は61年3月に発生。名張市葛尾で開かれた懇親会でぶどう酒を飲んだ女性5人が死亡した。奥西元死刑囚は15年10月、収監先の八王子医療刑務所で死亡した。【井口慎太郎】

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June 05, 2020 at 06:30PM
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