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Saturday, March 28, 2020

道教大教授 中国拘束で緊急声明|NHK 北海道のニュース - nhk.or.jp

去年から連絡がとれなくなっている北海道教育大学の中国人の教授について、中国政府がスパイ容疑で拘束していると認めたことを受け、仲間の研究者などでつくるグループが27日、証拠の開示と一刻も早い解放を求める緊急声明を出しました。

北海道教育大学で東アジアの国際政治史が専門の袁克勤教授は、去年5月に中国に一時帰国したあと、およそ10か月にわたって家族や大学側と連絡がとれない状態が続いています。中国外務省の報道官は26日、袁教授がスパイ犯罪に関わった疑いで取り調べを受けていることを明らかにし、拘束の事実を初めて認めました。
これを受けて27日、仲間の研究者などでつくるグループが緊急声明を発表しました。
声明では、中国政府に対して、▽袁教授がスパイ犯罪に関わったとする確かな証拠を示すとともに、▽弁護士の接見を認め、公の場で袁教授の発言の機会を設けるよう求めています。
そのうえで、「何の証拠開示もないまま起訴されれば、日中の学術交流だけでなく人的往来に壊滅的な打撃をもたらすことになるのではないかと深く懸念する」として、袁教授の一刻も早い解放と職場復帰を訴えています。

【教授の長男は】
中国外務省の報道官が26日、北海道教育大学の袁克勤教授を拘束していることを初めて認めたことについて、袁教授の長男の袁成驥さんがNHKの取材に対しコメントを出しました。
この中で成驥さんは、「突然の中国当局からの発表に驚いています。父と連絡が一切、取れておらず、何が起きているのか全く把握できていません。いまは父の身の安全と健康状態がなによりも心配です」として、不安な心情を明らかにしました。
そのうえで、「中国側の『父が容疑を認めた』と発表については、父が一体、何をしたのか、何の証拠をもとに判断が下されたのか理解できないことがあまりにも多く信じられません」とし、拘束されたいきさつに強い疑念を示しました。
そして、「引き続き、私にできることは何でもやっていきたいと思っています。一日でも早く、父の解放と日本への帰任に向けて事態が進んでいくよう強く願っています」として、早期の解放を改めて訴えました。

【政府「コメント控える」】
北海道教育大学の中国人の教授を中国当局がスパイ容疑で拘束していると発表したことについて、西村官房副長官は27日、事態の推移を注視しているとしたうえで、「事柄の性質上、コメントは控えたい」と述べました。
去年5月、中国に一時帰国したあと、およそ10か月にわたり家族や大学側と連絡がとれない状態が続いている北海道教育大学の袁克勤教授について、中国外務省は26日、スパイ容疑で拘束していることを認めました。
これについて、西村官房副長官は27日の記者会見で、「袁教授は、長年にわたってわが国の大学で教職に就かれていると承知している。関心を持って注視しているが、事柄の性質上、コメントは控えたい」と述べました。

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March 28, 2020 at 05:38AM
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