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Sunday, May 12, 2024

FXのレバレッジとは|初心者におすすめの倍率や注意点も解説 - インヴァスト証券

FXはレバレッジをかけると、取引量を増やせるため大きな利益が狙えますが、その分損失も大きくなる可能性があります。この記事では、レバレッジの仕組み、FX初心者がレバレッジをかけて取引をするときのポイントや注意点について解説しています。レバレッジをかけてFX取引をしたい人、FX初心者はぜひ最後までお読みください。

FXのレバレッジとは

レバレッジとは「てこの原理」のことで、FXにおけるレバレッジとは、少額の資金で大きな取引ができる仕組みのことを指します。
例えば一般的に投資資金が10万円しかなければ、当然10万円分の取引しかできません。しかしFXでは10倍のレバレッジをかけることで、1万円の資金があれば10万円分の取引ができるようになります。

レバレッジの仕組みと計算方法について確認していきましょう。

レバレッジの計算方法

レバレッジは、通貨ペアの為替レートと取引数量を掛けた金額を、証拠金で割って計算します。証拠金とは、FX口座にある資金のことです。

例えば証拠金が1万3,000円あり、1ドル130円のときに米ドル/円で1,000通貨の取引をしたとすると、「(130円×1,000通貨)÷1万3,000円=10、つまりレバレッジは10倍となります。

国内・海外FXの最大レバレッジ

金融庁のレバレッジ規制により、国内FX会社のレバレッジは個人の場合25倍に制限されています。

しかし海外に拠点がある海外FXは、金融庁の規制対象外であることからレバレッジに関する規制を受けません。そのため海外FXの中には、レバレッジが1,000倍、2,000倍、無制限など、日本では考えられないほどの倍率で取引ができる業者もあります。

かつては国内FXも100倍、200倍といった高レバレッジのFX取引が可能でしたが、投資家保護の観点から2010年8月より50倍以下、2011年8月より25倍と徐々に利用できるレバレッジ倍率が低下傾向にあります。2017年秋には国内FXのレバレッジを10倍にするとの議論もありましたが、現状以上の規制をする必要がないという理由で見送られました。

FXのレバレッジで大きな取引ができる理由

FXでレバレッジ取引ができるのは、FXが差金決済の一種であるためです。差金決済とは現物の株式投資のように、売買のたびに代金を受け渡すのではなく、決済するときに生じた損益だけをやり取りする取引方法です。

例えば1ドル130円の通貨を1,000通貨購入して1ドル131円になったタイミングで決済をした場合、130円と131円との価格差(1円×1,000通貨=1,000円の利益)のみやり取りをするため、現物の受け渡しが生じません。

ただし取引で損失が生じた場合に備えて、FX口座に証拠金は預けておく必要があります。決済をした結果、利益が出れば証拠金が増加し、損失が出れば証拠金は減少します。

レバレッジによって損失も大きくなる点に注意

レバレッジを大きくすると、相対的に損失額が大きくなるため注意が必要です。

仮に1ドル130円で1,000通貨を購入し、1円円高になった場合、レバレッジ10倍なら1万3,000円の証拠金に対して1,000円の損失です。しかしレバレッジ25倍の場合、5,200円の証拠金で1,000円の損失が出ることになります。

取引金額 1円円高になったときの損失 証拠金
レバレッジ1倍 13万円 1万円 13万円
レバレッジ10倍 13万円 1万円 1万3,000円
レバレッジ25倍 13万円 1万円 5,200円

FX初心者は何倍のレバレッジで始めるとよい?

レバレッジをかけると少ない証拠金でも大きな利益が狙えます。しかし逆に考えれば、少ない証拠金でも大きな損失につながる可能性もあるということです。

そのため最初はレバレッジを大きくても5倍程度に抑え、トレード経験を積み重ねることをおすすめします。徐々にトレードに慣れ、利益が出るトレードが増えた段階でレバレッジを上げるかどうか検討すると良いでしょう。1ドル130円、1,000通貨で取引をする場合、レバレッジ5倍であれば2万6,000円の証拠金で始められます。

FXでレバレッジを効かせる場合のポイント

FXでレバレッジを効かせると、その分多くのポジションを持つことができます。しかしポジションが増えるとリスクが高くなるため注意が必要です。またロスカットのリスクも軽減させるために、証拠金を多めに預けておくこともポイントです。以下、FXでレバレッジを効かせる場合のポイントを解説します。

ポジションを持ちすぎない

レバレッジを効かせると、少ない自己資金で多くのポジションを持つことが可能です。例えば1ドル130円、1,000通貨を取引場合、レバレッジ25倍なら5,200円の証拠金があれば取引が可能です。

ただしレバレッジを高くすると、少額の証拠金で多くのポジションを保有することができるため、リスクが高くなる可能性があります。極端な例ですが、米ドル円で5,200円の買いポジションを10個保有している場合、1円円高になれば5万2,000円の証拠金で10万円の損失が出ることになります。

通貨ペアを分散させれば、複数のポジションを保有しても分散投資の効果が働き、リスクは抑えられるかもしれません。しかしその分管理が煩雑になりがちです。やはりFX初心者のうちはポジションの持ちすぎは避けるべきでしょう。

証拠金を多めに預ける

レバレッジを高くすると少額で取引ができるからといって、証拠金も少なくしているとロスカットを引き起こしやすくなります。ロスカットとは投資家の損失拡大を防ぐために、一定の証拠金維持率を下回った場合に保有しているポジションをすべて強制決済する仕組みのことです。

証拠金維持率は「有効証拠金÷必要証拠金×100」で計算をします。仮に有効証拠金30万円、必要証拠金が10万円とすると証拠金維持率は300%です。

また有効証拠金とは含み益と含み損、証拠金を合計して計算するため、仮に証拠金30万円で、含み損が3万円出ると有効証拠金は27万円となり、証拠金維持率は270%に低下します。

しかし、もしこのケースで仮に13万円しか証拠金を入れていなかった場合、3万円の含み損が出ると有効証拠金が10万円となり、証拠金維持率は100%まで下がります。証拠金維持率100%以下をロスカット基準としているFX会社なら、このケースはロスカットになっているでしょう。

つまり証拠金が少ないと、ロスカットになる可能性が高くなるということです。レバレッジをかければ少ない証拠金で取引ができます。しかしロスカットのリスクが高くなり、ロスカットのタイミングによっては入金額以上の損失が生じることがあるため、レバレッジをかけるときは、証拠金を多めに預けておくことが大切です。

まとめ

レバレッジ大きくして取引をすると大きな利益が狙えますが、その分、相対的に損失も大きくなる可能性があります。FX初心者のうちはレバレッジ倍率を最大でも5倍程度にとどめ、トレードの勝率が上がったらそれ以上の倍率を検討してみましょう。

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