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Monday, October 30, 2023

“5点の衣類”弁護側が突く変遷 「証拠捏造」 袴田巌さん再審 - 毎日新聞

一家4人が殺害・放火された当時の現場写真=袴田巌さんの支援者提供
一家4人が殺害・放火された当時の現場写真=袴田巌さんの支援者提供

 強盗殺人などの罪に問われ死刑が確定した袴田巌さん(87)の再審は、静岡地裁で開かれた27日の初公判で弁護側が「証拠の捏造(ねつぞう)」を攻め立て、確定審から攻守が逆転した。一方の検察側は「犯人性の立証は可能だ」として、再び死刑を求刑する姿勢を崩していない。

袴田巌さん再審、弁護側「信じがたい冤罪」 裁判長「被告人」使わず
 27日に始まった袴田さんの再審。裁判長は刑事事件で通常使われる「被告人」と呼ばず、袴田さんと名前で呼びました。弁護側と検察側の主張には、いまだ大きな隔たりがあります。これまでの経緯や今後の見通しについてまとめました(全2回の1回目)
第2回・検察側は死刑求刑諦めず 間接証拠の積み上げ図る
関連記事・秀子さん「弟に真の自由を」 袴田さん再審、検察に厳しい視線

 「被告人は犯行時、『5点の衣類』を着用しており、犯行後にみそタンクの中に隠した」。検察側は起訴状や冒頭陳述で「被告人」の呼称を使い、あくまで袴田さんが「犯人」だと強調した。ただ、有罪の最大の物証とされた犯行時の着衣については、57年前の冒頭陳述を大きく変更した。

 事件は1966年6月30日に発生。袴田さんは約2カ月後の66年8月18日、静岡県警に逮捕された。過酷な取り調べを受けて逮捕から19日後に「自白」し…

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