日本人なのに、なぜ認められないのか――。戦前や戦中に日本から旧満州(現中国東北部)へ渡り、終戦の混乱で現地に取り残された中国残留孤児について、日本政府はこれまでに2818人を残留孤児と認定した。だが中国には「証拠不足」として認定されないまま苦悩する人たちがいる。終戦からまもなく78年。現地を取材し、「祖国」への強い思いに耳を傾けた。
1945年夏。ソ連の対日参戦により、旧満州に住む日本人の逃避行が始まった。混乱の中、大勢の子供たちが置き去りにされた。黒竜江省の省都ハルビン市に暮らす白凱躍さん(推定年齢78歳)もその一人だ。養父は同省依蘭県の山中で軍服のような衣服に包まれた生後間もない白さんを見つけた。白さんを引き取り育てたが、学校に通わせ始めたのは15歳の時。養父母は、小学校に入学できるよう、実際より10歳ほど若い55年生ま…
からの記事と詳細 ( 中国残留邦人:未認定残留孤児「私は何者」 新たな証拠収集、ハードル高く - 毎日新聞 )
https://ift.tt/aDM2Qlj
No comments:
Post a Comment