山口啓太 福冨旅史
俳優らを脅迫するなどしたとして、暴力行為等処罰法違反（常習的脅迫）の罪などで起訴された前参院議員のガーシー（本名・東谷義和）被告（51）について、東京地裁は12日、保釈を求める請求を却下した。証拠隠滅や逃亡の恐れがあると判断したとみられる。
起訴状などによると、東谷被告は2022年2～8月、ユーチューブ上で俳優ら計3人を繰り返し脅迫するなどしたとされる。自分への告訴を取り消させようと考え、この3人のうちの2人に対して23年2月、インスタグラムなどの動画で、「刑事告訴してきた人間は絶対許さん」などと発言し、脅したとされる。
東谷容疑者は滞在していたアラブ首長国連邦（UAE）で22年2月、「暴露系ユーチューバー」として活動を始め、22年7月投開票の参院選で初当選した。警視庁は脅迫動画を巡って事情聴取を要請したが応じず、「帰国したら逮捕される」などとして国会を欠席し続けた。
23年3月15日に参院で除名処分が決まり、事実上の強制退去処分を受けて6月4日に帰国し、警視庁に逮捕された。（山口啓太、福冨旅史）
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