中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で11月30日、今年の新規文化財・史料を発表する記者会見が開かれ、侵略日本軍の「陣中日誌」や、栄1644部隊の写真を含む計453点(組)の重要な文化財と史料が紀念館に収蔵されたことが明らかにされた。
11月30日、中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館で開かれた新規文化財・史料について説明する記者会見(撮影・泱波)。
専門家の鑑定を経た写真、兵士の日誌、実物を含む新規文化財・史料は、侵略日本軍の悪行を裏付けており、研究分野が広がり、日本の軍国主義の侵略の本質についての理解を深めるうえで役立つため、重要な史料であり、高い研究価値がある。
侵略日本軍の「陣中日誌」。兵士の名前は新井淳となっている(撮影・蒋芳)。
日本人の大東仁さんは今年も、日本で収集した「新井淳」と書かれた侵略日本軍兵士の「陣中日誌」や侵略日本軍第9師団歩兵第36聯隊第11中隊「陣中日誌」、侵略日本軍栄1644部隊の写真、「南京陥落 児童教育紙芝居」といった貴重な文化財・史料51点(組)を寄贈したことは注目に値する。
日本人僧侶である大東さんが2005年から約17年の間に南京に寄贈した資料は4500点以上にのぼる。
侵略日本軍第9師団歩兵第36聯隊第11中隊の「陣中日誌」(撮影・蒋芳)。
南京大虐殺史の研究学者である南京医科大学の孟国祥教授は、「今回収蔵された栄1644部隊の写真は約60枚あり、史料の空白を埋め、1998年に南京で発見された細菌実験の被害者の頭蓋骨といった物証と共に、細菌戦を裏付けており、その研究を深め、細分化する助けとなる。南京の栄1644部隊は731部隊と同じほど悪名高い。しかし、細菌実験は極秘で行われ、旧日本軍が関連資料を廃棄したため、栄1644部隊の実物資料は極めて少なく、写真もほとんど残っていない」と説明する。
「栄1644部隊」という文字がはっきりと映っている写真(撮影・泱波)。
紀念館・文化財部門の責任者・艾徳林氏によると、今回新たに収集された侵略日本軍第9師団歩兵第36聯隊第11隊の「陣中日誌」には、昨年収蔵された「陣中日誌」を書いた同じ部隊が、別の時期に、別の場所で実施した作戦について記録しており、旧日本軍が中国を侵略した事実を網羅的に明らかにしている。
侵略日本軍が南京に慰安所を設置した具体的な時期や運営状況について記されている「陣中日誌」(撮影・泱波)。
また新たに収集された侵略日本軍の「陣中日誌」には、南京に慰安所を設置し、運営されていたことを示す具体的な記述がある。例えば、侵略日本軍の兵士・新井淳が1938年1月1日に書いた日記には、「今日から慰安所が開設された。1人30分で、料金は下士官が150銭(1.5円)、兵士100銭(1円)。とても賑やかで、ずっと満員の状態」と書かれている。
1980年代に設置された中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞紀念館には、出土や発掘した文化財のほか、民間から収集したり、社会から寄贈されたりされた貴重な国の文化財1216組6318点が収蔵されている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月1日
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