鹿児島県で1979年に男性の遺体が見つかった大崎事件で、殺人罪などで服役した原口アヤ子さん(95)が裁判のやり直しを求めた第4次再審請求について、原口さんの弁護団は27日、再審開始を認めなかった鹿児島地裁決定を不服として、福岡高裁宮崎支部に即時抗告を申し立てた。
弁護団は抗告の申立書で、22日の地裁決定を「明白な誤判。『疑わしいときは請求人の利益に』という再審請求の鉄則に反している」と批判。第3次までに提出された証拠を含めた新旧全証拠の総合評価をしておらず、弁護団が今回提出した新証拠も「適切に評価していない」と指摘した。
即時抗告の期限だった27日、鹿児島市で記者会見した鴨志田祐美弁護士は「一つ一つの証拠評価がずさん。正しく評価すれば再審開始しかあり得ない。日本の再審の在り方が問われている」と述べた。
弁護団は第4次再審請求で「男性は殺されたのではなく事故死だった」と主張し、救命救急医の医学鑑定や隣人2人の供述鑑定を新証拠として提出。地裁は医学鑑定の証明力を限定的に評価した上で、供述鑑定を含め「無罪を言い渡すべき明らかな証拠には当たらない」として退けた。(片岡寛)
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