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Wednesday, December 15, 2021

370万年前の二足歩行の証拠 - 読売新聞オンライン

 約370万年前のアフリカ東部で、初期の人類である「猿人」が複数種、同じ地域にいたことを示す足跡を見つけたと、米ダートマス大などの国際研究チームが英科学誌ネイチャーに発表した。多様に進化した過去の人類が、お互いに生活圏を共有していた可能性を示す成果だとしている。

 足跡が見つかったのはタンザニア北東部のラエトリ遺跡。1976年に見つかっていたが、クマなどの足跡だと考えられ、注目されていなかった。

 チームは2019年、保存のため埋め戻されていた足跡を再発掘し、詳細に解析した。その結果、クマやチンパンジーよりも、足の形の特徴が人類に近かったことがわかったという。足跡は左右計5個あり、理由は不明だが千鳥足のようにジグザグについていた。

 この足跡から数キロ・メートル離れた地点でも、猿人の「アウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)」のものとみられる足跡が見つかっており、「最古の足跡」とされている。チームは、今回の足跡はアファール猿人とは別の猿人のものとみている。

 東京大の荻原直道教授(人類進化生体力学)の話「足跡は二足歩行の直接証拠で、興味深い成果だ。歩き方は不自然だが、猿人以外の解釈は思いつかない」

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