日本サッカー協会(JFA)の審判委員会は29日、定例のメディアブリーフィングを行い、横浜F・マリノスの「指笛問題」などに言及した。
問題となっているのは、18日の横浜-名古屋グランパス戦(豊田ス)で、名古屋の攻撃時に音源不明の笛のような音が鳴った場面。横浜のマスカット監督が、相手の攻撃を妨害する意図で指笛を鳴らしたのではないか? と疑われたが、クラブの調査に同監督は疑惑を否定している。
黛俊行審判委員長はこの件について質問を受けると、「審判は音に気づいて(横浜の)ベンチのほうに行ったけど、事実確認を明確にできなかった。Jリーグに事実確認をしていただくとともに、チーム内で事実確認をしたが、明確な証拠を挙げられなかったということで、今回は厳重な注意をすることもできない状況で対応しています」と、審判委員会としてのここまでの対応を説明した。
また黛委員長は「明確な事実があれば、退席にする、注意をする、という対応が最初の段階であると思うけど、今回はそれができなかったという状況です」と、指笛が事実だった場合主審がとるべき対応にも言及した。審判員の間でも、このような問題には「厳格に対応していく」と情報共有がなされたという。
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