Pages

Tuesday, September 28, 2021

【独自】関電元会長ら不起訴へ…金品受領・報酬補填巡り、証拠不十分か - 読売新聞オンライン

 関西電力元役員らによる金品受領に端を発した一連の問題で、大阪地検特捜部が会社法の特別背任容疑などで告発された森詳介・元会長(81)、八木誠・前会長(71)ら旧経営陣を不起訴にする方針を固めた。関係者への取材でわかった。

 関電の第三者委員会の調査などでは、八木氏を含む元役員ら83人は1980年代後半以降、原発がある福井県高浜町の元助役・森山栄治氏(死去)から総額3億7000万円相当の金品を受領。関電は森山氏の関連会社に工事を繰り返し発注していた。また、森氏や八木氏らは東日本大震災後の業績悪化で役員報酬を減額した18人に対し、役員退任後に任命した「嘱託」などの報酬として計約2億6000万円を支払っていた。

 旧経営陣は▽工事発注の見返りに金品を受け取った(会社法の収賄)▽嘱託報酬は名目で、実際は減額分の 補填ほてん にあたり、関電に損害を与えた(特別背任)――などとして市民団体から告発され、特捜部が捜査していた。

 関係者によると、収賄容疑に対し、八木氏らは特捜部の聴取に金品は預かっていただけと主張。贈賄側とされる森山氏が死亡していることも捜査を困難にした。特別背任容疑については、嘱託報酬の支払いを決めた当時の内部文書などを精査し、刑事責任の追及を最後まで検討した。しかし、森氏らは元役員への報酬は嘱託業務への正当な対価だと説明。これを覆す証拠が得られなかったとみられる。

Adblock test (Why?)


からの記事と詳細 ( 【独自】関電元会長ら不起訴へ…金品受領・報酬補填巡り、証拠不十分か - 読売新聞オンライン )
https://ift.tt/3up2o7s

No comments:

Post a Comment