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Tuesday, September 28, 2021

版画工房容疑者、データ一部消す 偽作事件、証拠隠滅か - 中日新聞

 偽作版画を巡る著作権法違反容疑で元画商と版画工房経営者の男二人が逮捕された事件で、工房経営者が逮捕前、共同通信の取材に、偽作の制作で使ったとみられるパソコンのデータの一部を「消去した」と明らかにした。

 警視庁は証拠隠滅を図った可能性があるとみて捜査しており、二十八日に二人を送検した。

 同庁によると、逮捕されたのは元画商加藤雄三容疑者(53)=大阪府池田市=と工房経営者北畑雅史容疑者(67)=奈良県大和郡山市。二〇〇八年ごろに加藤容疑者から依頼され、北畑容疑者がパソコンの画像編集ソフトやスキャナーを使って偽作を制作していたとみられる。

 加藤容疑者が制作費として現金を手渡ししていたことも判明。口座などの記録に残らないようにして金の流れを分かりにくくし、発覚を免れる狙いがあったとみられる。納品された偽作や真作も含め、数十万〜数百万円で他の画商らに販売していた。

 北畑容疑者は取材に「仕事を受けてデータを残したらハードディスクの容量が圧迫されるので、消していた。警察からは証拠隠滅と言われた」と話していた。

 日本現代版画商協同組合(日版商)などによると、日本画の巨匠平山郁夫さんらの版画が不自然に...

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