2021年09月28日08時35分
東山魁夷ら著名画家の偽版画が流通した事件で、著作権法違反容疑で逮捕された工房経営者の北畑雅史容疑者(67)が警視庁の任意聴取に、元画商加藤雄三容疑者(53)=同容疑で逮捕=から「偽版画を処分するよう頼まれた」と話していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。
同庁は、加藤容疑者が証拠隠滅を図ろうとした可能性があるとみて調べている。
2人は2017~19年、著作権者の許諾を得ず、東山魁夷の「白馬の森」など計5作品の版画7枚を複製したとして逮捕された。同庁によると、加藤容疑者の依頼を受け、北畑容疑者が複製していたという。
捜査関係者によると、北畑容疑者は逮捕前の聴取に対し、「(加藤容疑者から)工房に残っている偽版画を捨ててほしいと頼まれた」と説明。同庁は昨年12月に北畑容疑者の工房を家宅捜索したが、偽版画は見つからなかった。
関係者によると、加藤容疑者は業界団体「日本現代版画商協同組合」の調査に対し、10作品の偽版画制作に関与したことを認めたとされ、昨年12月に除名処分となった。
北畑容疑者は逮捕前の取材に、加藤容疑者から約8年前に版画制作を依頼されたと説明。「約40作品をそれぞれ20枚ずつくらい作った」と話していた。
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