
レッドブルのパワーユニット・サプライヤーであるホンダは木曜日、マックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスが、最近のレースで受けたダメージにより、シーズン中に使用が許されている3基のパワーユニット(PU)のうち2基目を失うことになったと明らかにした。
今季の残りは、まだ12レース。それを残りのPUで乗り切るのは難しく、4基目のPU投入は避けられないと考えられている。この4基目以降は、投入することになれば10グリッド降格のペナルティを受けることになる。現在メルセデスとの間で激しいタイトル争いを繰り広げているレッドブルとしては、このグリッド降格ペナルティは大きな痛手となるだろうし、タイトル争いの結末に何らかの影響を与える可能性すらある。
チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、グリッド降格ペナルティを受けて4基目のPUを投入するレースを判断するためには、シーズン残りの開催カレンダーがどう変更される可能性があるのか、それを見極める必要があると考えているようだ。
つい先日には日本GPの開催が断念され、その代替レースはまだ未定である。そんな中、トルコ、メキシコ、ブラジルでのレース開催には疑問が残っており、その代替候補としてはムジェロとカタールでのGPが開催されるのではないかという噂が取り沙汰されている。
「もちろん、年内にペナルティを受けなければならないだろう」
ホーナー代表はベルギーGPの金曜日に、Sky SportsF1にそう語った。
「いつそれを選択するのかという、戦略的な問題だ。開催カレンダーがどう変更されていくのか、それを正確に確認するのを待たなければならないと思う」
「ペナルティを受ける時期には、戦略的に正しい瞬間を選ぶ必要がある。早い段階でそれを行なうのか、それともそれを遅らせるのか……もしくは悪いセッションを過ごした時になるのか」
ベルギーGPでは、メルセデスのバルテリ・ボッタスと、アストンマーチンのランス・ストロールが、ハンガリーGPスタート直後に多重クラッシュを引き起こしたとしてグリッド降格ペナルティを受けることになっている。またオーバーテイクが比較的しやすいサーキットであるということを考えても、今回のベルギーGPはペナルティを消化するのに適したグランプリであるとも言える。
ホーナー代表は、スパがペナルティを受けるのに「良いコース」であることについては同意しつつも、レースがウエットコンディションになった場合には、後方に下がるのはリスクになるため、それを警戒している。
「ここはオーバーテイクがしやすいサーキットだ。しかしそれと同時に、予選がうまくいったのに、霧の中でスタートしたいだろうか?」
「前回のグランプリでは、ウエットコンディションのレースに参加するにあたっての”危険性”を目の当たりにした。だからそのことは、我々が常に評価していることのひとつだ」
「柔軟に対応することができれば、適切なタイミングが訪れると思う」
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