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Wednesday, August 4, 2021

バスケ女子日本、初の4強 残り16秒で林が逆転3P - 西日本新聞

 2点を追う試合時間残り16秒。林咲希(ENEOS)=福岡県糸島市出身=はシュートを打つと見せかけ、ドリブルで相手をかわしてから得意の3点シュートを放った。

 「それまで外していたけど、コートに立つ以上は仕事を果たすのが使命」。2点でも追いつける状況で迷わず狙った1本が男女通じて初の4強入りを呼んだ。「ブザーが鳴っても試合が終わったのか分からなかったけど、心の底からうれしかった」と仲間と抱き合った。

 福岡・精華女子高での練習が大一番で報われた。林は高校時代、当初打ち急ぐ傾向にあり、2年時の九州新人大会初戦でブロックにつかまってチームも敗退。「真っ白で相手が見えていない」と感じた大上晴司監督の指導で、相手を見てフェイントをかける練習を取り入れ、冷静にマークを外せるようになった。恩師が「シューターの力が発揮され始めた」と振り返る練習が実った。

 大黒柱の渡嘉敷来夢(ENEOS)が右膝の重傷で五輪を断念してからチームは「スモールボール」と題して速攻と3点シュートで得点を重ねる形になった。チーム最多23得点した2日の1次リーグナイジェリア戦に続き、要所で活躍した林はホーバス監督から「絶対必要」と絶大な信頼を置かれている。

 愛称の「キキ」は名字の「木」二つから付けられたが、代表では「危機を救う」という意味もある。まさにこの日、敗退の危機を救った林は「ここまで来たらどこが来ても勝って金メダルを取る」と言い切った。 (末継智章)

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