時間の流れ、成長の姿を表現したかった
佐備川よしみは、花井颯太(演・林遣都)の心意気を慕う猫好きの獣医学部大学生。動物の命を多く救いたいと颯太が中心となって立ち上げる「犬部」の創設メンバー。台本を読んだ時に感じたよしみへの印象は。 「よしみは、颯太にもちゃんと意見を言え、猫を助けたいという強い思いや、ワクチン開発に励んでいる姿から、芯があって、強さを持っていると思いました。動物が可愛いだけで安易に接するのではなく、覚悟を持たないといけない。そういう人の『やってやるぞ』『救うぞ』という強さに共感しました」 颯太をはじめ「犬部」の仲間たちは大学卒業後、獣医師や動物保護センターなどへ進み、それぞれの立場で動物を守ろうと励む。よしみは大学に残り、猫のワクチン開発などの研究に勤しむ。学生時代と現代。演じる上で意識したことは何か。 「学生の頃のよしみは、元気に明るく盛り上げるという感じでしたが、16年後は研究者という責任を持った大人ですのでその差は意識しました。そのなかでも、よしみを通して一人の人間が成長している姿を表現したいと思いました」 「一人の人間が成長している姿」。それを象徴するシーンがある。大学の研究室での一コマだ。研究員となったよしみだが、一朝一夕にはいかないFIP(猫伝染性腹膜炎)のワクチン開発に本音をのぞかせる。明るい性格が印象的だった大学時代には見られなかった表情だ。本編にしてたった数分のシーンに、よしみのこの十数年の歩みが凝縮されている。 「そのシーンはすごく大事にしました。よしみが、なぜこの仕事をしているのか、なぜここまで開発に一生懸命になれるのかという彼女の根底が分かるシーンだと思いました」 その一方で、過去の自分自身に投影させていたという。 「デビューした頃に悔しい思いをして、一生懸命お仕事をして色んな人を元気にさせて見返したいというのが原動力になっていました。きっとよしみも、悲しさや悔しさをバネにして頑張れているんだろうと思い、自然と当時の私に重ねながらセリフを言っていました」
からの記事と詳細 ( 「いろんな色に染まりたい」大原櫻子の私らしさ:インタビュー(MusicVoice) - Yahoo!ニュース )
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