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Monday, June 7, 2021

大崎事件再審請求 弁護団「最大のヤマ場」 9日、新証拠の鑑定医に証人尋問 鹿児島地裁 | 鹿児島のニュース - 南日本新聞

表・大崎事件の経過

表・大崎事件の経過

 大崎町で1979年に男性の変死体が見つかった「大崎事件」を巡り、殺人と死体遺棄の罪で服役後に裁判のやり直しを求めている原口アヤ子さん(93)の第4次再審請求は9日、弁護団が新証拠とする医学鑑定をまとめた救命救急医の証人尋問が鹿児島地裁で行われる。弁護団は「最大のヤマ場。再審開始につなげたい」と話す。

 第3次請求で弁護団は「転落事故などによる出血性ショック死」とする法医学者の鑑定書を提出。「タオルによる絞殺」とした確定判決の死因に疑義を唱えた。地裁と高裁支部は再審開始を認めたが、最高裁は体内の出血部位や死亡時期が示されていないなどとして、2019年6月、開始決定を取り消した。

 第4次請求では、埼玉医科大学高度救命救急センター長の澤野誠医師が解剖時の写真を基に鑑定。出血で黒く変色するなどしていた「腸」に着目し、死因を「非閉塞(へいそく)性腸管虚血(NOMI)」による「急性腸管壊死(えし)」と判定した。

 弁護団は澤野鑑定から、近隣住民2人が被害男性を救助した際、軽トラックの荷台に放り込むなどしたため、自転車転倒による男性の頚髄損傷が一気に悪化したと主張。殺害時刻とされる2時間ほど前には、すでに死亡していた可能性が高いとしている。

 NOMIは事件当時、日本では知られていなかった所見。最新の医学知識で導き出した主張を、鹿児島地裁がどのように評価するか注目される。

 証人尋問は非公開。10日は検察側証人の尋問があり、終了後に弁護団が会見する。

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