「きょうで何試合目や」
隣の記者席からドラ番の先輩がつぶやいた。44試合目と答えると「残り100試合を切ったんやな」と言い、続けた。「あっという間やぞ」。プロ野球記者生活30年超の時間感覚には、説得力がある。
負けた。1点及ばず。でも不思議と前日の引き分けより、後味は悪くない。わずかでも前進を感じられたからか。
九回、先頭の根尾が四球を選ぶと高松が代走に起用される。けん制2球。警戒網をものともせず初球、スタート。二盗に成功した。すると打席の石橋はすぐ、三塁線への送りバントを決めた。無死一塁から、若い2人が2球で1死三塁をつくってみせた。
期待を背に、大島が三振。「何とかバットに当てればチャンスはあったんですけどね」。与田監督の言葉通りだろう。代打の武田も倒れた。
前夜も同点の九回、無死一塁で高松を代走に送った。三ツ俣の送りバントで二塁に進んだが、得点にはつながらなかった。結果から言えば、2日続けて高松は本塁を踏むことができなかった。それでも暗闇の中で光を探すと、1死二塁と1死三塁は違う。
「点差は違うが九回無死で代走に出て、きのうは点が入らなかった。だから自分としては、早いカウントで...
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