日本代表の姫野和樹が所属するハイランダーズ(ニュージーランド)は5月30日、「スーパーラグビー トランス・タスマン」の第3節でメルボルン・レベルズ(オーストラリア)と対戦し、42-27で勝った。
この試合は当初、ニュージーランド南島オタゴ地方のクイーンズタウンで開催される予定だったが、メルボルンで新型コロナウイルス感染症が急速に拡大しているため、ビクトリア州政府が木曜日に7日間の都市封鎖を発表し、ニュージーランド政府もそれを受けてビクトリア州とニュージーランド間のトラベルバブル(隔離措置なしでの相互往来を可能にする取り組み)の一時停止を延長したため、シドニーに場所を変更しておこなわれた。
姫野は2試合連続のベンチスタートとなり、35-22で迎えた後半23分からナンバー8で出場。
レベルズに追い上げられ8点差とされた終盤、ボールを手にした姫野が力強いレッグドライブを繰り返してゴールに迫り、仲間のトライにつなげ、インパクトプレーヤーとしての役割を果たした。
しかし姫野は、交代で入って数分後、敵陣深くのアタックで仲間にボールをつなげられなかったシーンを反省する。
「リザーブで出て、大事なところで仕事をしなきゃいけないし、どこでミスをしてしまったかというのは大いに反省しなければいけない。リザーブという経験は社会人になってからあまりなかったので、すごくいい経験ができていると思う。今後のラグビーのなかでもリザーブで出ることはあるかもしれないし、しっかり仕事をすることが大事。ミスをしてはいけないときにミスをしない。そういうリザーブの難しさも勉強になった」
3勝0敗(総勝点13)となって4位のハイランダーズは次節(6月5日)、地元のダニーデンで3連敗中のワラターズと対戦する。
ニュージーランドとオーストラリアの全10チームが参加している「スーパーラグビー トランス・タスマン」は、各チームが他国の5チームと試合をおこない、5節を終えた時点で1位と2位のチームが6月19日のプレーオフ決勝に進む。
日本代表に選出されている姫野だが、「スーパーラグビー トランス・タスマン」での戦いが終わるまではハイランダーズに集中する予定。チームが決勝に進んだ場合でも最後まで残り、そのあと、日本代表に合流する。
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