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Thursday, April 15, 2021

新宿の地下駐車場で4人死亡 消火設備から二酸化炭素放出か|NHK 首都圏のニュース - NHK NEWS WEB

15日夕方、東京・新宿区のマンションの地下駐車場で、天井の張り替え作業をしていた男性6人が中に閉じ込められ、このうち4人が死亡しました。
警視庁などは駐車場の消火設備が何らかの原因で誤作動し、二酸化炭素が放出された可能性があるとみて調べています。

警視庁などによりますと、15日午後5時すぎ、新宿区下落合にあるマンションの地下駐車場で、天井の石こうボードの張り替え作業をしていた男性6人が中に閉じ込められました。
1人は自力で外に出て無事でしたが、警視庁によりますと、残りの5人のうち、30代から50代とみられる4人が死亡したということです。
また、もう1人も意識不明の状態で病院に搬送され、手当てを受けています。
現場の駐車場には二酸化炭素を放出するタイプの消火設備があるということで、警視庁と東京消防庁は、消火設備が何らかの原因で誤作動した可能性があるとみて詳しい状況を調べています。
現場はJR高田馬場駅から北西に1キロほど離れた住宅地です。

現場のマンションには、地下駐車場での作業について住民に知らせる案内文が貼られていました。
それによりますと、作業の内容は天井ボードの張り替えで、マンションの管理組合から依頼を受け、15日と16日の2日間にわたって行われることになっていました。

二酸化炭素を放出する消火設備について、消防防災に詳しい東京理科大学の小林恭一教授は「誤って操作しないように通常、放出するスイッチにプラスチックの覆いがあって、割らないとスイッチが入らないようになっているが、過去の事故では慌てて作動させてしまったり間違って操作してしまうことがあった」としています。
そのうえで、「今回の事故は、聞いただけではどういうことが起きたのかわからないので、どういう状況で二酸化炭素の放出が起こったのか詳しく解明をしてほしい。点検する人たちにその情報を広く伝えていくのが次の事故を防ぐためにも重要だ」と話していました。
また、多くの消火設備では二酸化炭素が使われているということで、その理由について小林教授は「消火設備では安全性が高いといわれる窒素を使うものなどもあるが、ボンベの数が増えてコストが高くなってしまう。二酸化炭素はボンベの数も少なく済むのでそれを選択するのだろう」と指摘しています。

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