コロナ禍の影響で無観客となったホーム戦で、仙台89ERSは75-77で西地区1位の佐賀バルーナーズに競り負け、東地区4位に後退した。新外国人スモールフォワード(SF)ルブライアン・ナッシュ(28)がB2デビュー。3点を追う残り5・6秒、3点シュート体勢で相手反則を誘い、フリースロー3本を獲得したが、1本目を外して同点機を逃した。

第2Q中盤の最大16点リードを逆転された。5点を追う第4Q、ともにチーム5反則のファウルトラブルに陥った残り約20秒から、それまで不振だったナッシュが躍動した。相手反則を誘うレイアップシュートを立て続けに決め、見せ場は作った。

12月11日新加入。入国後14日間の待機措置を経て前日25日にリーグ登録したばかり。約2週間、練習から遠ざかっていたナッシュは「(デビュー初日にしては)よかったけれどフリースロー11本中4本しか決められなかったのは反省」と振り返った。

試合後、桶谷大ヘッドコーチ(42)は「モチベーションは自分たちで上げるしかない。ナッシュはまだチームのルールを理解し切れていないが、最後はゲームを振り出しに戻せるような力は見せてくれた。まわりの選手がヘルプしてチームプレーでもっといいところを引き出したい」と今日27日の再戦に向けて新戦力に期待した。【佐々木雄高】