【12月26日 AFP】南アフリカのズウェリ・ムキゼ(Zweli Mkhize)保健相は24日夜、同国で見つかった新型コロナウイルス変異種について、英国で広まっている変異種よりも感染力が強く危険だとした英保健相の見解を否定した。
ムキゼ保健相は声明で、「501.V2(南アのコロナ変異種)の方が英国の変異種より感染力が強いことを示す証拠は、現時点ではない」と説明。「また、英国の変異種や世界各地で見つかっているどの変異種と比べても、(南アの変異種が)より重い病状や致死率の上昇を招くことを示す証拠もない」と述べた。
英国のマット・ハンコック(Matt Hancock)保健・社会福祉相は23日、南アからの渡航制限を発表した際、同国の変異種は英国の類似変異種よりも「伝染性がさらに高いだけでなく、さらに変異が進んでいるとみられ、非常に懸念される」と表明していた。
ムキゼ氏は「科学界で広く共有されている見解」として、「渡航禁止はリスクが利益を上回る可能性がある」と指摘。両国間の渡航禁止は「残念な決定だ」とした。
南アフリカはアフリカ諸国で新型ウイルスの被害が最も大きく、2万6000人が死亡、100万人近くが感染している。(c)AFP
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