政府の観光支援事業「Go To トラベル」に東京発着旅行が追加されて初めての週末を迎えた3日、県内の観光地は、事業を利用して来県した観光客らでにぎわった。観光関係者らは、活気が戻りつつあることを歓迎しつつ、拡大傾向がみられる新型コロナウイルスの感染予防に細心の注意を払う。
県内有数の観光地五色沼(北塩原村)。この日は、色づき始めた紅葉を眺めたり、ボートに乗って楽しんだりする人でにぎわった。駐車場では都内ナンバーの車はまばらだったが、レンタカーで訪れた観光客の姿も目立った。
五色沼で観光写真を撮影する写真五色の会長岡田憲治さん(74)は「例年より観光客は少ないが、東京も含めて少しずつ増えてきた。この秋どうなるか楽しみ」と期待を寄せる。
五色沼周辺でも、東京発着旅行の追加とともに、少しずつ観光客の姿が戻りつつある。事業を利用して猪苗代町を訪れた東京都足立区の男性(49)は「遠出しようと思い出てきた。Go Toでお得になった」とにっこり。「明日はおいしいものを食べ、猪苗代湖周辺をドライブしたい」と話した。
同じくこの日、観光客でにぎわったのは下郷町の大内宿。東京など首都圏ナンバーの車をはじめ、ツアー旅行の大型バスなどが列を作り、専用駐車場は一時満車に。関係者は盛況を喜びつつ、新型コロナウイルスの感染対策を徹底する。
敷地内の飲食店は店内の消毒や換気、入場制限など「3密」回避を徹底する。大内宿観光協会長の佐藤久夫さん(64)は「各店は自宅を兼ねていて、高齢者や子どもが多い。観光は歓迎するが、感染予防にも協力を求めたい」と気を引き締めた。
いわき市小名浜のいわき・ら・ら・ミュウも観光客でにぎわったが、通常の週末と同じくらいの人出。東京からの観光客は元々、比較的少ないこともあり、東京追加などの効果を実感する関係者は少ない。施設を運営する市観光物産センター営業課参事の小玉浩幸さん(54)は「隣県の人たちが都民に影響を受けて、足を運んでくれるようになれば」と控えめに期待する。
県内の鉄道と高速道、目立った混雑はなし
3日の県内は鉄道、高速道ともに目立った混雑はなかったが、福島市のJR福島駅では観光地へ向かう都民の姿もあった。都内から来た女性(35)は「今まで我慢していた分、制度を利用して旅行したい」と話した。
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