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Sunday, July 26, 2020

Moto3アンダルシア決勝:鈴木竜生、完全勝利ポール・トゥ・ウィン! タイトル争いに名乗り - Motorsport.com 日本版

 ヘレス・サーキットでの連戦となったMotoGP第3戦アンダルシアGPのMoto3クラス決勝が行なわれ、SIC58 Squadra Corseの鈴木竜生がポール・トゥ・ウィンで今季初優勝を挙げた。

 日本人ライダーが6名が参戦するMoto3クラス。予選では鈴木竜生が3戦連続のポールポジションを獲得し、小椋藍(Honda Team Asia)が2番手に続くなど、日本勢には大いに期待がかかった状態での決勝レースを迎えた。

 現地は先週に引き続いて猛暑に見舞われており、Moto3クラスのレースが行なわれる段階で気温30度、路面温度40度というコンディションで22周のレースがスタートした。

 まずは鈴木が順当にホールショットを奪って隊列を先導。ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)、小椋、ラウル・フェルナンデス(Red Bull KTM Ajo)、トニー・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)といった面々が数珠つなぎとなってオープニングラップを終えた。

 集団はなかなか細分化されず、2周目からは時折フェルナンデスらが鈴木を追い抜くシーンもあったが、ここは返す刀で鈴木が抑えきった。

 先頭集団は鈴木を筆頭に周回を重ねていくが、1秒以内に10台がひしめく大きな集団にままレースが進行していった。

 6周目から先頭ではフェルナンデス、ロドリゴ、鈴木の3名によるトップの入れ替えが度々発生。ただ鈴木は後方に沈むことはなく、即座に先頭を奪い返すという戦い方を繰り広げていった。

 後方では8周目に佐々木歩夢(Red Bull KTM Tech 3)とアンドレア・ミーニョ(SKY Racing Team VR46)がターン1で絡んで転倒。また9周目には先頭集団の中で走行していたジャウマ・マシア(Leopard Racing)がターン9で転倒し、アウト側に位置していた小椋を巻き添えにクラッシュしてしまった。とばっちりを受けた格好となった小椋は再スタートこそ切ったが、後にリタイアを選んだ。

 レースを半分消化した頃でも、先頭は未だに鈴木。ただ集団も9台と大きなままで、ギャップを築くには至っていない状況だ。2番手のロドリゴは度々鈴木に仕掛けるが、突き放すだけのペースはなく、鈴木それを難なく抜き返す……というこれまで何度も見られてきたシーンが残り10周を切っても続いていた。

 残り8周、ポイントリーダーのアルベルト・アレナス(Solunion Aspar Team Moto3)がターン11で激しく転倒。担架でコース外へと運ばれる事態となった。

 レースは残り5周。鈴木は依然として先頭を引っ張っていると、2番手のロドリゴが体制を崩し3番手のダリン・ビンダー(CIP Green Power)と軽く接触。その結果鈴木は若干集団から抜け出していくことになった。

 ただすぐにビンダーが追い上げを見せ、続くジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)らも、後方に迫った。このビンダーは、25番グリッドからのスタート。レース中、驚異的なペースでポジションを上げてきており、ペースが圧倒的であるのは明らか。レース終盤には、鈴木の最大のライバルになりそうだった。

 そのビンダーは残り2周のターン6で鈴木にオーバーテイクを仕掛けてくるが、鈴木はブレーキングでの余裕の追い越し。先頭でラストラップへ突入した。

 ただビンダー以外のライダーも黙っていない。今度はマクフィーが鈴木の背後に迫るが、バックストレートから後半のセクションでも鈴木は抑えきった。そして最終コーナー、マクフィーが再び飛び込もうとするが……鈴木はそれを完全に抑えきりトップでチェッカー。昨年のサンマリノGP以来となるMoto3での2勝目をポール・トゥ・ウィンで挙げた。

 これで鈴木はランキング2位に浮上。タイトル争いに名乗りを挙げた。

 2位はマクフィー、3位には最終セクションでポジションを挙げたセレスティーノ・ビエッティ(SKY Racing Team VR46)が入った。

 日本勢はルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が9位に入りポイントを獲得。11位に鳥羽海渡(Red Bull KTM Ajo)が続いた。國井勇輝(Honda Team Asia)は17位でポイント獲得はならなかった。

 

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