浄土ヶ浜で海開き 遊覧船は「さよなら運航」始まる／岩手･宮古市
2020年07月23日 19:00 更新４連休初日の「海の日」の２３日、岩手県内では宮古市の浄土ヶ浜など５つの海水浴場が海開きしました。その浄土ヶ浜では、来年１月での事業終了が発表された遊覧船に多くの人が訪れました。
宮古市の浄土ヶ浜は、現地の観測で午前１１時の気温が２７度、水温は２０度で、海水はやや冷たく感じられたものの、波打ち際で遊んだり浜辺を散策したりする人たちでにぎわいました。
（男児）
「気持ちいいけど、ちょっと冷たい」
また２３日は海開きにあわせて、海水浴客の安全を見守る臨時の警察官警戒所の開所式も行われました。警戒所の入り口に看板を掲げ、来月１６日までの遊泳期間中の事件・事故防止を誓いました。その浄土ヶ浜では来年１月での終了が発表された遊覧船に、多くの観光客が訪れました。２３日から来月３１日までは「さようなら夏の遊覧船」と題した企画の一環で、宮古市民は通常料金１５００円から５００円引き、岩手県民は３００円引きで乗船できます。
（リポート）
「船のオープンデッキに出てきました。決して密な空間ではないんですが、それでも一度に乗れる人の数を最大定員の４分の１以下に絞り込むなどして、感染対策に努めながら運航しています」
２３日はあいにくのくもりでしたが、海の上に薄く漂う霧が岩々を浮き立たせ、幻想的な景色を見せていました。
（観光客）
「天気悪いけど、景色はいいですね」
「子どもたちもすごい喜んで、楽しみに来たので」
遊覧船でガイドをして２３年の金澤明美さん。金澤さんたち従業員には、会社から３日前に遊覧船の運航終了が伝えられました。
（浄土ヶ浜遊覧船･金澤明美さん）
「言葉がなかった。それを受け止めて残り数か月を、自分なりに精いっぱいご案内していきたい」
２９年にわたり遊覧船の船長を務める坂本繁行さん。東日本大震災の時はすぐに船を沖に出して津波から守りました。
（第１６陸中丸･坂本繁行船長）
「私が（船長に）なったころから、だんだんお客さんが少なくなってきました。船の数も６隻あったんですけど、１隻減り、だんだんきて最終的には２隻。震災で１隻無くなって、これしか残らなかった」
観光客や長年働いた人たちのさまざまな思いを乗せて、遊覧船の運航は来年１月１１日の最後の日まで続きます。
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July 23, 2020 at 05:00PM
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