
19年前に兵庫県姫路市で起きた強盗事件で、実刑が確定し服役した男性が求めていた再審=裁判のやり直しについて、神戸地方裁判所が再審を認めない決定を出したことがわかりました。
19年前の平成13年6月、兵庫県姫路市の郵便局で現金2300万円が奪われた強盗事件で、実行犯とされ懲役6年の判決が確定し服役したナイジェリア人の40代の男性は、無実を訴えて服役後に裁判のやり直しを求めていました。
神戸地方裁判所姫路支部は6年前、再審を認めない決定を出しましたが、その後、大阪高等裁判所が審理し直すよう命じたため、神戸地方裁判所で改めて再審を行うかどうかの審理が行われていました。
男性の代理人を務める弁護士によりますと、裁判所は15日付けで、「男性に無罪を言い渡すべき新たな証拠はない」などとして再審を認めない決定を出したということです。
男性は決定を不服として抗告する方針だということです。
一方、男性は、裁判で証拠として使われた防犯カメラの映像が改ざんされるなど違法な行為があったなどとして、国と兵庫県にあわせて1億円の損害賠償を求める民事裁判を起こしていましたが、16日の判決で、神戸地方裁判所はすでに時効が成立しているとして、違法行為の有無について判断しないまま訴えを退けました。
【事件と再審請求審の経緯】。
事件が起きたのは、19年前の平成13年6月19日、兵庫県姫路市の郵便局にレインコートを着て、目出し帽をかぶった2人組の男が押し入り、2300万円が奪われました。
警察は、現場から走り去った車の目撃証言などから、1キロほど離れた倉庫を調べ、奪われた現金や、犯人のものとみられる目出し帽、レインコートなどを見つけ、事件翌日、この倉庫を持つ経営者のナイジェリア人の男性を強盗の疑いで逮捕しました。
さらに、この次の日、倉庫で働いていた従業員の男が警察に出頭して逮捕されます。
男性は一貫して無実を訴え、出頭した従業員の男も、「共犯者は別の男だ」として男性の関与を否定しましたが、検察は、2人を起訴しました。
裁判所は倉庫から現金や目出し帽が見つかったことなどを根拠として懲役6年の判決を言い渡し、その後、判決は確定しました。
男性は服役後、えん罪を訴えて再審=裁判のやり直しを求めました。
しかし、平成26年4月、神戸地方裁判所姫路支部は、「実行犯でないとしても共犯者であることが、強く推認される」として再審請求を認めませんでした。
この決定について平成28年3月、大阪高等裁判所は、「男性を実行犯とした確定判決とは異なる判断をしているのに、そのための審理が尽くされていない」として、改めて神戸地方裁判所で審理するよう命じ、再審を行うかどうか審理を続けていました。
判決で、有罪の根拠とされた倉庫から見つかった目出し帽をめぐり、去年1月、男性の弁護士が新たな証拠を裁判所に提出しました。
郵便局の防犯カメラの映像では、2人組のうち判決で男性とされた方の犯人が、窓口のカウンターを乗り越えて画面の外に消えたあと、もう1人の犯人が目出し帽を脱ごうとした瞬間、映像に不自然なノイズが入っていました。
現場には目出し帽が1つ残されていて、判決では、もう1人の犯人が脱いだと認定されています。
ところが、男性の代理人を務める弁護士によりますと、アメリカの研究者に依頼して修復した映像では、もう1人の犯人は目出し帽を脱ごうとしたものの脱いでいなかったという、判決とは異なる状況が明らかになったということです。
この場合、遺留品の目出し帽は、男性とされた方の犯人が残したことになりますが、この目出し帽からは、男性のDNAの型は検出されなかったというのです。
さらに、映像の不自然なノイズは人為的に加工されて生じたという鑑定結果も出たということです。
男性側は、無罪を言い渡すべき新証拠にあたると主張していましたが、神戸地方裁判所は、15日付けで改めて再審を認めない決定を出したということです。
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June 16, 2020 at 03:58PM
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強盗事件元受刑者の再審請求棄却|NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp
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