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Sunday, May 10, 2020

証拠あるが確信ない 米中コロナ攻防の行方|NNNニュース - 日テレNEWS24

■■ワシントン支局長の“気になるコトバ”■■

〜〜「中国を責めてもパンデミックは終わらない」(5月5日)〜〜

新緑美しい爽やかな季節を迎えたワシントン。ホワイトハウスから車で15分ほど離れた小高い公園の芝生でカップルが日光浴をしていた。のどかな光景の奥には、少し緊張感をまとった巨大な建物が広がっている。五星紅旗がはためく、中国大使館だ。

ここの主、崔天凱(さい・てんがい)駐米大使が5日、トランプ政権が強めるウイルス中国責任論を見かね、有力紙・ワシントンポストに反論を寄稿した。「中国を責めてもパンデミックは終わらない」「非難ゲームに終止符を」さらには「中国を責めるウラには汚い政治がある」とも主張した。

一方で、中国側の気になる動きも。米国務省傘下の「グローバル・エンゲージメント・センター」は、中国がSNSによる情報発信を3月以降強化し、外交関係のツイッターアカウントやフォロワーを急増させているとの分析を公表した。宣伝工作・偽情報の拡散に使われ、「ウイルス発生源は中国ではない」などの主張を発信しているという。崔天凱大使の言う「中国を責めてもパンデミックは終わらない」という“正論”を、素直に聞けない理由がここにある。

対するアメリカ。中国責任論の急先鋒、ポンペオ国務長官の発言がわかりにくい。

3日ABCに出演し「多くの証拠がある」と言った直後、「確信できるよう、情報機関は検証を」と注文をつけた。6日の会見でも「証拠はあるが、確信はない」とした。「証拠」と「確信」を微妙に使い分けている。7日にはラジオ番組に出演し「証拠はあるが、間違っているかもしれない」、別の番組では「証拠は見たが、正しくないかも」と発言のトーンを弱めた。

ウイルス発生源の科学的な分析は、いずれ必ずやらなければならない。中国による情報隠蔽があったのかも、検証が必要だ。この点でアメリカの主張は根本的には間違っていない。

ただ「確信のない証拠」を手に、いま追及しても中国からは何も望めないだろう。ポンペオ長官のトーンの変化は、崔天凱大使曰くの「非難ゲームの終止符」、落としどころを探る動きにつながるのか。ギリギリの攻防が続いている。

(ワシントン支局長・矢岡亮一郎)

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May 11, 2020 at 12:35PM
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