NHKスペシャル「未解決事件」はこれまで、グリコ森永事件、オウム真理教事件、ロッキード事件などさまざまな未解決事件を取り上げてきた。NHK報道局の長期にわたる緻密な取材による骨太なドキュメンタリーと、取材をもとに書かれた脚本を名優たちが演じる重厚なドラマ、そのふたつが絡み合うことで新たな感覚、新たな視点が浮かび上がってくる独特の構成が魅力のシリーズである。file.08は初めて海外の事件に取り組んだ。それは「JFK暗殺」ーー キャッチコピーは「国家は真実を隠した」。
きっかけはトランプ大統領の資料公開撤回
1963年11月22日に起こったケネディ大統領暗殺事件は、オリバー・ストーン監督による3時間もの大作映画「JFK」(1991年)をはじめとしてトム・ハンクスが製作総指揮した「パークランド ケネディ暗殺 真実の4日間」(2014年)、ナタリー・ポートマン主演の「ジャッキー ファーストレディ 最後の使命」(16年)ほか何作も製作されている。
それだけ世間の注目度の高い、いまだに鮮烈に記憶に残る大事件である。謎多き事件に関する機密文書「ケネディ・ファイル」が2017年に一部公開。残りの資料も、トランプ大統領が公開を確約していたが、資料の公開を撤回したことによって、ますます事件の闇の濃さが気にかかる。未解決事件取材班は取材を敢行。“66人のJFK事件の専門家”による新たな情報を得て番組をつくりあげた。
若者・オズワルドはなぜ闇に落ちたか
単独でケネディを暗殺した犯人とされたオズワルドは黒幕にはめられたのではないかという仮設をもとに取材して得たスクープを交えながら、ドラマとドキュメンタリーが融合した「ドギュドラマ」として描く。ひとりの若者・オズワルドが深い闇に落ちていく姿を、彼のバックボーンや心情をドラマとしてビビッドに描き、徹底取材をもとにした証言でそのドラマに強度をつけていく。いまなお調査を続けている66人の専門家たちの姿すらドラマのように生き生きと感じられ、約2時間の前後編になった番組は緊張感が途切れることなく一気に見ることができる。サスペンス性の高いエンターテインメントのような雰囲気もありながら、オズワルドとは何者だったのか。ケネディ暗殺計画の首謀者とは。この事件とはなんだったかが明かされていくにつれ、これは昔のアメリカの問題だけでなく、現代日本にも相通じることであることを感じる。国家の問題。若者の貧困の問題。情報を隠蔽することが許されるのか……。時代や国が変わってもこれらの問題は解決されない。ひとつの事件の「未解決」が問題なのではなく、世界のあり方に解決すべき根深い問題が横たわっているのだと痛烈に感じさせられる。
「JFK暗殺」はこうして作られた
NHKスペシャル「未解決事件 JFK暗殺」episode1「“はめられた”男」(4月29日(水・祝)よる7時30分~)、episode2「浮かび上がる“黒幕”」(5月2日(土)よる9時~)は現在の新型コロナウイルス問題とも格闘していた。準備は2年前から進行、撮影は2019年暮れからで撮影終了は2020年の2月。ドラマパートをオーストラリアで、ドキュメンタリーをアメリカで行っていたところ、撮影終了とほぼ同時期に各国でも海外渡航が制限されるようになった。コロナ禍をすり抜けてぎりぎりのタイミングで作り上げられた番組は、“いま”見るべきに足るものだと思う。
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、取材もし辛いいいま、制作スタッフに、緊急メール取材を試みた。この番組の熱量をスタッフの声からいっそう感じてほしい。
制作統括・中村直文さん(「未解決事件」シリーズのすべての企画、制作統括。報道部のドキュメンタリスト)
Q:未解決事件シリーズ、初めての海外編を作ろうと思ったきっかけを教えてください。
中村:きっかけは2017年11月に「クローズアップ現代+」という番組で「ケネディ暗殺 元CIA長官の”新証言”」という番組を制作したことです。
当時、未解決事件シリーズは、「file.06赤報隊事件」(18年1月放送)と「file.07警察庁長官狙撃事件」(18年9月放送)のふたつの回の制作が進んでいました。このシリーズは11年から、ほぼ1年に1本ペースで作ってきたわけですが、当初想定していた大型の事件をほぼ網羅し、「次、どうする?」という雰囲気が漂っていました。クロ現を放送したのはトランプ政権が誕生してまだ間もない頃でしたが、その時点でトランプ大統領は、機密文書「ケネディ・ファイル」の全面公開を確約しており、その資料をベースに未解決事件を制作できるのではないかと期待した、ということです。ところが……。「有言実行」をウリにしていたトランプ大統領がなぜか資料の公開を撤回。逆に我々としてはそれで”火がついた”という感じでしょうか。「隠すなら、調べよう」と。「海外編」を敢えてやろうという意識はそこまでなかったと思います。JFK暗殺は海外の事件ではありますが、日本でもケネディ人気は非常に高く、一定の世代にとっては、すごく親しみのあるテーマだと思いましたので。
Q:未解決事件シリーズは、NHKのなかでどういう位置づけで、どのような作り方を心がけていますか。
中村:NHKの中での位置づけ、ですか……。なかなか客観的評価は難しいのですが、よく新人の採用試験の面接で、「NHKの番組で好きなものがありますか」という問いをかけると、かなりの割合で「未解決事件は大好きです」と答える若者たちがいると聞きます。NHKの主たる視聴者層には、”刺さる”時代であり事件が多いと思うのですが、正直、若い人たちには縁遠いかな、と考えていました。そうした中でそれなりに若い世代にも認知されてきたんだな、と嬉しく感じています。局内的に言えば、ご承知の通り、”縦割り”意識が強い中で、普段滅多に組んで仕事することがない報道とドラマが四つに組んで制作している異色の番組だと思います。今回のJFKは、そのスタイルのある種の「極み」でした。取材・脚本・撮影・編集、あらゆる局面で、一体となって進めました。ディレクターだけではないんです。カメラマンも報道の人間がドラマを撮る。編集も、報道とドラマを同じ素材として扱う。音響、美術、ありとあらゆるセクションで異色タッグマッチが繰り広げられました。互いの化学反応から生まれる相乗効果こそが、この番組の強みだと考えています。そういう意味で、シリーズ当初から心がけてきたのは、”主従関係”を作らない、ということです。ドキュメンタリーとドラマ、どちらかが添え物にならない。80%対20%じゃダメなんです。100%対100%=200%を目指す。そこに膨大な熱量が生まれ、視る人に伝わるのだと思います。ちなみに、どの番組も思い入れは深いのですが、とにかく、毎回、「これが過去最高の作品だ」と思いながら作っています。放送後、「ああすれば良かった……」が湧き上がって、また作りたくなるんですけど(苦笑)。
Q:今後も海外ものはありえますか?
中村:そうですね。あり得ると思います。といっても、あまり縁遠い事件を取り上げるわけにはいかないので、日本が絡んだものにはなると思います。例えば、ですが、新型コロナウイルスにもし「謎」があるとすれば、それを追求するようなものもあり得るかもしれません。シリーズが続けば、ですが……。
Q:コロナ禍が広がる前に完成したとのことですが、ぎりぎりまで海外撮影をされていたのでしょうか? コロナの問題で制作が困難になったこともあったのでしょうか
中村:まさにギリギリでした。特に、最後の海外撮影は2月頃、ドラマをオーストラリアで、ドキュメンタリーをアメリカで行っていたのですが、撮影終了とほぼ同時期に、各国でも海外渡航が制限されるようになりましたので、間一髪だったと思います。我々は報道セクションの人間ですので、新型コロナウイルスの番組も並行して作っています。ですので、日本への感染拡大が指摘され始めた当初から、撮影現場では非常に気を遣っていました。また、中国で感染が広がっていた時点で、地理的に近い日本も海外からは”危険視”されていましたので、海外のキャストの方々も不安を抱えていたと思います。その辺もなるべくケアしたつもりです。いずれにせよ、無事に終わってホッとしました。もう少し撮影の時期が下がっていたら、おそらく無理だったと思います。
Q:コロナで制作ができない状態で、いま、どんなことを考えていらっしゃいますか
中村:私自身は報道で毎週のNHKスペシャルにも携わっていますので、新型コロナウイルスで逆に多忙になっています。ただ、NHKの中で、ドラマもそうですが、多くの番組制作が止まっていることに非常に心を痛めています。番組作りには、職員だけでなく実に多くの外部スタッフの方々も関わっているので、このままの事態が続くことはそうした方々にとって死活問題だと思います。報道としてできるのは、とにかく正しい情報を発信して、少しでも事態がいい方向に動くよう寄与することだと思います。多くの専門家が、新型コロナウイルスとの闘いは長期に及ぶとの見通しを語っていますが、世界を見渡せば、ウイルスと共存しながら社会活動を再開するための、様々な知恵も出始めている。日本の政策決定者たちを後押しする意味でも、そうした情報をどんどんキャッチして伝えて行く。個人的には、抗体検査などをうまく活用して、戻れる人から、制作現場を安心して再開して行くことが重要だと考えています。よく、今回のパンデミックを第三次世界大戦と例える人がいますが、こうした壮絶な体験は、将来的には、様々なパラダイムシフトをもたらし、きっと新しい作り手・クリエーターを生んで行くと思います。そうした希望を胸にこの事態を乗り切りたいと思っています。
ドキュメンタリー ディレクター・高比良健吾さん (代表作に「日本の諜報 スクープ最高機密ファイル」など。「未解決事件」シリーズには初参加)
Q:66人の専門家はどうやって集めたのでしょうか
高比良:「66人」は取材をする中で、彼ら自身が自発的に新たな声明を発表したことを知りました。取材の始まりは2017年秋、トランプ大統領がケネディファイルの全公開を見送ったことがきっかけでしたが、その時の取材で知り合った専門家の何名かも声明に参加していたため、彼らの動きをいち早く知り、協力関係を築くことができました。彼らが集結していたのは、11月、ケネディ大統領の命日に合わせてダラスで行われた専門家らの研究発表の場です。66人全員がいた訳ではありませんが、中心メンバーの多くが訪れました。現地では、NHKが主催してディスカッションの場を設け、それぞれの専門家の調査の現状、研究内容に関する議論なども行いました。
Q:取材にはどれくらいの方が参加されているのでしょうか。取材をしたり、制作したりするうえで困難だったことはありましたか。また、取材して、明らかになって驚いたことなどはありますか。
高比良:ドキュメンタリーに関する取材は、国内ではプラス5名ほど、アメリカではメインの専属リサーチャーを中心に3名程度のチームで動きました。また今回は、ドキュメントとドラマが渾然一体となった番組のため、ドラマチームも事実確認やリサーチを行うことがあり、逆にドキュメントチームのメンバーもドラマ現場を手助けするなど、制作の過程も渾然一体となって動きました。とは言え、半世紀以上、世界中の研究者が追い続けているテーマで、資料も膨大のため、資料の読み込みや発掘に関してはいくらでも人手が必要な状況で、最小ユニットだったと思います。
JFK暗殺に関する資料は、公開されているだけでも数百万点とも言われますが、それだけのピースがあっても事件は謎に包まれています。それは「核心に迫る資料がない」という事もさることながら、同じ資料であっても、専門家によって意味合いの捉え方が異なっていたり、関連する証言も時代によって変わっていたりと、「ピースの組み合わせ方が無限にある」状況になってしまっている事も大きな要因です。
例えばオズワルドのちょっとした行動ひとつについても、あらゆる否定や反証がついて回るため、事実がどこにあるのかさえ非常に捉えづらく、その点が制作を進める上で最も難しかった点でした。
しかし資料の読み込みや専門家への取材を続ければ続けるほど、オズワルドが事件のはるか前から不可解な人々と接触を持っていた事実や、「単独犯行」では十分に説明できない事象や彼の言動が想像以上に多く残されている事には驚きましたし、未だに新たな事実が少しずつ積み重ねられていること、世界の専門家が真摯に調査を続けている事には感服しました。
ドラマ 脚本・演出 西村武五郎さん(朝ドラ「あまちゃん」、大河ドラマ「いだてん」などの演出を手掛ける)
Q:オズワルドの貧困と孤独に苦しむ感情は胸に迫ります。演じた俳優のプロフィールを教えてください。また、ほかに注目すべき俳優はいましたか。
西村:オズワルドを演じたジェイムス・ワトキンスさんは、イギリス人俳優です。Italia Conti Academy(ロンドン)で芝居やダンスを学び、2015年卒業と同時にイギリスの映画や舞台、テレビドラマで活躍。2年前に、オーストラリアに移住し、豪作品に出演を始める。ゴールデンタイムでの主演は、本作が初めて。ほかに、注目すべき俳優といえば、組織の男たちのひとり・ウォルトン・ムーア役のテレンス・クロフォード。彼はオーストラリアのベテラン役者で、わざわざオーディションに来ていただきました。彼だけは、たくさんいる候補のなかから即決でした。欧米では、大学や国立の学校で体型的に役者の方法論やトレーニングが伝達され、プロになった後も続ける文化がありますが、彼は当然教える側でもあります。難解な内容や情報も、身体に落とし込む切り口や速度はさすがでした。脚本の英訳の直しなどは、彼と丁寧に行いました。
Q:ほぼ外国人俳優によるドラマです。外国人に芝居の演出をすることはとくに問題なく行われたのでしょうか。
西村:ニューヨークのNYUでディレクティングを学んでいた時に、海外役者とよくショートフィルムを撮っていました。ので、そこまで問題はなく出来ました。ただ動的な芝居は、一般会話レベルの英語でも一緒に動いて共通感覚を作っていけるのですが、静的でかつニュアンスの把握が難しいお芝居(例えばマリーナの証言のような)時は、解釈の把握共有に複雑な単語やニュアンスが必要で、そんな時は宮川絵里子さん(海外コーディーター。映画「沈黙―サイレントー」にプロデューサーとして参加)が助けてくれました。もともと欧米の脚本は基本的にト書きが多く、誰が読んでもその文脈を把握できるように作られているため、海外ロケ用には別途、細かなト書きの台本を用意しました。
Q:撮影技術面で特筆すべきことはありますか。
西村:今回はドギュドラマで、その融合演出に気を使いました。ドラマが単なる再現になったり、一方でドキュメントが単なる説明になったりすることがないように、双方が双方を良くしていく方法論をすべての分野で模索しました。そのひとつが撮影で、ドキュメントパートのカメラマンが、そのままドラマに入ってドラマのカメラマンとふたりで撮影をする体制を採りました。またドラマの美術デザイナーが、ドキュメントの資料接写に立ち会い、ディレクションすることもありました。
また特に後半ですが、いわゆる時間飛ばしや空間飛ばしを1カットで行うセット作りを美術部と技術部が一体となって作りました。
撮影は単焦点のオールドレンズを使い、グレーディングも含め1960年台の時代感の表現を目指しました。
Q:海外ロケと日本のセット撮影ですか? どれくらいの日程で行われていますか。ロケのロケ地など教えてください。海外のスタッフはどれくらいいるのでしょうか
西村:海外ロケ2日、日本ロケ3日、日本のセット4日程度だったと思います。海外ロケは、南オーストラリアのアデレードという街で行いました。日本のロケは、千葉、茅ヶ崎、横浜です。
Q:西村さんは、大河ドラマ「いだてん」でも経験されていて、そのノウハウをご存知と思うんですが、何かポイントはありますか。
西村:現地キャスト、スタッフの話とアイディアをよく聞くということでしょうか。当然のことですが、その土地のことや文化のこと、言語や表現のこと、は日本人である私よりはるかに詳しいわけで、こっちの勝手なイメージを押しつけることはもっとも危険だとおもいます。今回は撮影はオーストラリアで、舞台となるアメリカとは全く違うのですが、例えば食器洗いの仕方ひとつとっても日本と違ったりして。俳優部とは笑い話になりましたが。
もうひとつは、DP(撮影監督)とチーフ助監督と密にコミュニケーションを取ることでしょうか。当然日本でもそうですが、撮影を取り仕切るのは彼らなので、彼らが意図を把握していれば、すべてがいい流れになります。逆に言えば、彼らからは、役者とDP、チーフ助監督以外に監督が支持しないでくれ、とも言われます。各セクションの役割と伝達系統が極めてしっかり分かれているので、混乱してしまうからです。監督がエキストラに演出をしたりすると、そのエキストラは役者になってしまうためギャラが変わる、ということまで決まっています。
Q:今回、脚本と演出兼任。朝ドラ「エール」も演出家が脚本を書いています。最近のNHKは演出家が脚本を書く機会を増やしているのでしょうか。脚本と演出を兼任するメリットはありますか。
西村:とくにそういう機会を増やしているということではございません。こと今回のプロジェクトにおいては「ドキュ・ドラマ」であったため、自身が脚本も担当することにした次第です。というのも、ドキュメントは時々刻々と、あがってくる新情報やフッテージが変わり、「脚本」という形で内容をロックできないからです。私自身もドキュメントを制作していたので、「あの人のインタビューがとれるか?」、「あらたな証拠が見つかって、内容がひっくり返る可能性があるか」など、プリプロからポスプロにいたる間ずっと変容し続ける過程と、決めてかかる強みと決めてかからない強みを体験してきました。なので、ドラマの方法論がそのまま適応できないな、と思っていました。それは最後の最後までドキュメンタリーチームが執念を燃やす「新しい情報と映像」。その帰りを待っている、という心境でしょうか。それは来るのか、来ないのか分からないけど、それが来ても来なくても大丈夫なようにドラマを作らなければ行けない。そのような最後の最後まで何かが変わる、動く可能性があるドキュドラマにおいては、脚本と演出を兼任するメリットがあったような気がします。
プロデューサー 家冨未央さん(大河ドラマ「真田丸」、「いだてん」などを手掛ける)
Q:「いだてん」もワールド版もやっていらっしゃるとのことですが、どんなことをされたのでしょうか。ワールド版を作るに当たって留意していますか。
家冨:「IDATEN」は、大河ドラマ「いだてん」の総集編を基本ベースにしている海外版です。日本人だけが分かる文化的概念や(日本語独特の)主語が曖昧な文章を意識して、字幕やナレーションで“世界的に普遍な言葉のチョイス”をする事を心がけました。大河本編で最も伝えたかったテーマは変える事なく、それがより伝わり安い表現をとことん探した、というトライでした。
「未解決事件」も基本的には同じだと思います。ただ、今度はアメリカ最大の事件を、日本人の私たちだからこその視点で追求していくのがミソです。事件の背景の説明部分に時間を割くよりも、アメリカ本国の外のメディアが“客観的に”切り込んでいく醍醐味が際立つ作りにしていけたら面白いのではないかと思います。
~メール取材を終えて~
新型コロナウイルス感染拡大予防のため、ドラマや映画の制作がのきなみ中断されていて、せっかく途中まで作っていたものが発表できない
残念な状況も多い。「未解決事件 JFK 暗殺」も、もう少し撮影が遅かったら放送されなかったかもしれないというギリギリの状況だったという。それを良かったというと他の作品に申し訳ないが、2年近くかけて準備してきたこの作品が放送できることを喜びたい。なにしろ、新作ロスなのである。再放送や特別編集ものやテレワークを逆手にとった新たな手法の作品なども楽しめる。この取材もいつもと違うメールで行っている。でもやっぱり、長い時間、丁寧に準備してたくさんの人間が集まって技術や知識を出し合いながら作ったもののありがたさを改めて感じる日々でもある。「JFK暗殺」はまさに、日本と欧米の人々が一同に介して、長い時間かけて作った強度に溢れている。コロナが新たな手法や価値観を生み出しても、これまでのドキュメンタリーやドラマの蓄積は失われてほしくない。とりわけドキュメンタリーはやっぱり現場に出向いてなんぼであろう。我々の取材もしかり。
西村武五郎さんは「いだてん」で海外ロケ編を主に担当。私も「いだてん」のレビューで西村回もレビューしておりました。
NHKスペシャル「未解決事件 JFK暗殺」
episode1「“はめられた”男」(4月29日(水・祝)よる7時30分~)
episode2「浮かび上がる“黒幕”」(5月2日(土)よる9時~)
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April 29, 2020 at 03:04PM
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