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Friday, April 24, 2020

いつか・何処かに想いを飛ばすこと。それがどれほど魂に栄養を注ぎこんでくれるか。きっとそのことに思いが至るはずだ (2020年4月25日) - エキサイトニュース - エキサイトニュース

いつか・何処かに想いを飛ばすこと。それがどれほど魂に栄養を注ぎこんでくれるか。きっとそのことに思いが至るはずだ

『PAY DAY!!!』(新潮社) 著者:山田 詠美
主人公は双子の兄妹ハーモニーとロビン。彼らが一五歳の時に両親が離婚したため、妹のロビンはイタリア系アメリカ人の母親とニューヨークに残り、兄のハーモニーはアフリカ系アメリカ人の父親と共に父の故郷である南部へと移り住み、祖母、伯父のウィリアムと一緒に暮らしている。両親の離婚から一年たった夏、ロビンが父と兄を訪ねて南部にやってくるところから、この物語は幕をあけるのだ。

ブルースが好きで、南部という土地に自分のアイデンティティーを重ね合わせているミュージシャン志望のハーモニー。母親に反発し、「ぼくは、イタリア系の血なんかいらなかった」と呟(つぶや)く兄を幼いと感じる典型的なNYっ子のロビン。両親の離婚に心を痛めながらも、一方で二人はティーンエイジャーらしく恋に心を浮き立たせてもいる。ハーモニーは年上の人妻ヴェロニカとの情事に溺れ、ロビンは心優しい二十代の青年ショーンに憧れを抱く。彼に心を残しながらも、夏が終わってNYへと帰っていくロビン。ところが九月十一日、同時多発テロが起こり、ワールド・トレード・センタービルで働く母親が行方不明に。ロビンは傷心を抱え、父と兄の待つ南部に戻ってくる――。

あの事件を背景に置きながら、しかし、山田詠美はくだらない政治家や評論家が口にするような、大きいけれど空疎な言葉を決して用いない。ショーンに慰められて心の安寧を取り戻すロビンに、山田さんはこう言わせる。「いつだって世の中の大きな悲しみには、ちっぽけな枝葉がある。極めて個人的な生活が、そのはしをになって」いて、「もがく自分に必要なのは」「世界の行く末を憂える人々ではなく、私だけの手を引いて歩かせてくれる人」なのだと。そのとおり!こういう等身大の力強さと

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April 25, 2020 at 10:00AM
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