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Monday, April 20, 2020

〔マーケットアイ〕外為:ドル107円後半、証拠金取引ではメキシコペソやランドが人気 - ロイター

[東京 21日 ロイター] -

<09:15> ドル107円後半、証拠金取引ではメキシコペソやランドが人気

ドルは107.63円付近。早朝から小幅な値動きとなっている。

前日は原油先物価格の急落を受けて、米国市場では株安/長期金利低下が進んだが、為替市場では、資源国通貨が売られる一方で、ドル/円、ユーロ/ドルなどの主要通貨ペアが安定的な値動きをみせた。

「モノも人も動かないグローバルなリスクオフの下で、被害が少ない国や地域の通貨を選んで集中的に投資するような環境ではない。クロスボーダーの資金フローは相当低下しているはずだ」とFXプライムbyGMO、常務取締役・上田眞理人氏はみており、これがドル、円、ユーロなどの相対的な安定性の背景だという。

一方で、メキシコペソや南アランドなど、経済や政治面の脆弱性が高い通貨は個人の証拠金取引(FX)で人気を博しているという。

リフィニティブのデータによると、南アランド/円は目下5.72円前半。6日に5.6030円と最安値を付けている。

メキシコペソ/円は4.47円後半。6日に4.2241円と最安値を付けている。

格付け会社フィッチ・レーティングスは3日、南アフリカの外貨建て発行体デフォルト格付け(IDR)をすでにジャンク(投資不適格)級の「BBプラス」から「BB」に引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ」。先週のムーディーズよるジャンク級への格下げに続き、南ア経済に打撃となった。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは17日、経済見通しの悪化を理由にメキシコ国債の信用格付け見通しを「A3」から「Baa1」に引き下げた。また巨額債務を抱える国営石油会社ペメックスの格付けも「Baa3」から投資不適格級(ジャンク債)となる「Ba2」に引き下げた。

<08:24> ドル107円後半、原油暴落は米大統領選の「試金石」に

ドルは107.72円付近。静かな取引が続く中、早朝の安値107.60円から緩やかに回復した。

最近の外為市場では短期筋を中心に取引量が低迷している。「在宅勤務のトレーダーが多く、リスク許容量が大幅に低下した」(邦銀)ためという。

前日の米取引時間で米WTI原油先物の期近5月物が史上初めてマイナス圏まで急落し金融市場は騒然となったが、外為市場はあまり大きな反応を示さなかった。

トランプ米大統領は20日「原油価格下落は金融の目詰まりによる(financial squeeze)短期的なもの」とし、戦略石油備蓄(SPR)を積み増す意向を改めて表明した。

市場では「トランプ氏は、原油の急落により自らの票田のシェール企業がダメージを受けることを最小限に制御しようと躍起になっている。原油価格は11月の大統領選の行方を占う試金石となりそうだ」(金融アナリスト)とみられている。

シェール生産は大統領選の大票田である南部テキサス州などで多い。シェール企業は原油価格が40ドル台前半を割り込めば、採算が取れないとされている。シェール産業は年初、今年の原油価格を1バレル=55―65ドルと見込んでいた。

米原油先物取引では、期近5月限は現在マイナス8.93ドル。前日は一時はマイナス40.32ドルまで下落した。5月限は21日に上場期限を迎え、6月限にバトンタッチする。

<07:45>ドル107.10─108.10円の見通し、前日暴落の米原油先物を注視

ドル/円は107.72円付近、ユーロ/ドルは1.0864ドル付近、ユーロ/円は117円ちょうど付近。

きょうの予想レンジはドル/円が107.10―108.10円、ユーロ/ドルが1.0820─1.0920ドル、ユーロ/円が116.40―117.40円とみられている。

前日のニューヨーク外為市場終盤では、ドルが主要通貨に対し小幅に上昇した。原油価格の急落がカナダドルなどの資源国通貨の売り圧力になったほか、新型コロナウイルスの経済対策を協議する欧州連合(EU)首脳会議を控えて待ちの姿勢が強まった。

ドルはニューヨーク市場序盤に107.86円の高値を付けた後、原油価格の急落を受けた米国株安と米長期金利の低下を眺めつつ107.62円まで小幅に下落した。

市場では「原油価格の暴落にもかかわらず、リスク回避環境の中でドルと円が同時に買われ、結果的にややドル安/円高になびいた程度だった。ユーロについても、原油安を受けて大きな下押しが予想されたが、意外に底堅さを維持した」(外為アナリスト)という。

背景には、イタリアなどで感染拡大がややピークアウトしつつあることや、ドイツのメルケル首相が20日、EUの予算の拡大と欧州委員会による共同債発行を通して欧州経済の回復を支援する用意があると示唆したことなどがあるとみられる。

きょうも「リスク回避ムードが高まるかを巡り、米原油先物の動向が最も警戒されている」(同)という。

前日の米取引時間で米WTI原油先物の期近5月物は史上初めてマイナス圏に陥った。

期近5月限の清算値は306%(55.90ドル)安の1バレル=マイナス37.63ドル。一時はマイナス40.32ドルまで下落した。5月限はきょう上場の期限を迎える。6月限の清算値は16%安の1バレル=プラス20.43ドル。

全スポットレート(ロイターデータ)

アジアスポットレート(同)

欧州スポットレート(同)

通貨オプション

スポットレート(ロイター・ディーリング約定値)

スポットレート(日銀公表)

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