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Wednesday, February 26, 2020

【河村直哉の時事論】森友問題 「保守VS革新(リベラル)」の惨状 - 産経ニュース

学校法人「森友学園」が建設中だった小学校校舎=大阪府豊中市
学校法人「森友学園」が建設中だった小学校校舎=大阪府豊中市

 森友学園事件で詐欺罪などに問われた前理事長、籠池泰典被告と妻の諄子被告に有罪判決が下った。世間を騒がせた森友問題を通じて見えてきたのは、政治におけるかつての「保守VS革新(いまの言葉でいえばリベラル)」の対立の、不毛ともいえる惨状である。

冷戦構造下の保革

 かつての保革の対立構造が立派だったなどというのではない。昭和30(1955)年の左右社会党の統一と保守合同によってそれはできた。このいわゆる55年体制は、自民党の一党支配が終わった平成5年まで続いた。

 筆者の理解では、この体制は経済の高度・安定成長に寄与したけれども、国家とは何かということをあまり顧みなかった。安定した東西冷戦に組み込まれた形での保革の対立だった。

 安全保障面でアメリカに支えられ、「保守」政党とはいっても親米的であれば通った。革新政党の空想的平和主義も、アメリカに国の安全が支えられていたから成立した。要するに国家についてあまり意識しなくても、日本はそれなりに安定して成長もできた。

 平成の初めに冷戦が終わると、日本も世界的な秩序の再編の中に投げ出された。国家とは何かということが問題にされないままかつての保革の対立だけが残り、先鋭化した。それが極限まで戯画化された形で現れたのが森友問題ではなかったかと考える。

際立つ不毛な対立

 安倍晋三首相は保守的な志向を持つがレアリズムの政治家だと、筆者は思っている。だから慰安婦問題について日韓合意のような妥協もした。それすら韓国は反故(ほご)にしたが。また国家の主権問題に他ならない北方領土で、事実上の対露譲歩に転じたと見られた。

 その首相周辺に、絵に描いたような「保守」を演じる籠池被告夫妻が近づいた。絵に描かれていても実は保守などではないという意味で、かっこでくくった。

 首相の妻である昭恵夫人に付け入って開校予定の小学校の名誉校長にし、「安倍晋三記念小学校」と称して寄付金を集めようとした。また今回の判決によると、国の補助金の詐欺については、「国からぼったくって」と業者に要求した。「国からぼったくる保守」など、あるはずがないのである。

(次ページ)国あっての保革…

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